サイゾーpremium  > 特集  > エンタメ  > タブーな映画・ドラマガイド【3】/恥部も暗部も映像化!韓国エンタメの“底力”

――近年『新感染』『神と共に』など、国内でもメガヒット作を連発している韓国映画。そして、『冬のソナタ』ブームから15年近く経った現在も根強いファンをつけている韓流ドラマ。傑作揃いの韓国エンタメ作品群から、韓流の目利き達が独特の視点で映画・ドラマの深奥を語る。

■露木恵美子(韓流ぴあ編集長)

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韓国への短期留学や、200回の渡航経験を武器に、韓流映画、ドラマ、スターの情報を幅広く発信。欧米にも劣らない面白さのあるジャンルものを好んで視聴する。編集長を務める「韓流ぴあ」は、毎月22日発売。

 複雑な背景を持つ政治問題や、人々にショックを与えた殺人事件などは、日本では物議を醸すことを恐れてなかなか映像化しないと思うのですが、韓国では、自分の国の恥部のような出来事でも積極的に映画やドラマにします。ある意味で恐れやタブーを知らないですよね。

 00年に公開された『シュリ』は、日本に韓国映画の面白さを知らしめた作品ですが、北朝鮮工作員と韓国諜報員のサスペンスと悲恋というこの作品に迫力が感じられるのも、実際に韓国が常に北朝鮮と緊張関係にあるという政治背景があってこそのリアリティですよね。また、この映画に限らず、韓国の俳優は日本の俳優とは桁違いに銃器の扱いが上手ですが、これは実際に兵役で銃器を扱う訓練をしているからにほかなりません。

『国際市場で逢いましょう』(14年)は、ひとりの老人の半生を追ったヒューマンドラマですが、ここには朝鮮戦争による離散家族の問題、西ドイツ鉱山への出稼ぎや、ベトナム戦争への派兵など、韓国が経済大国になるまでの苦闘の現代史が織り込まれています。「これを経験したのが私たちの子どもたちでなくてよかった」という主人公の独白が胸に響きます。

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