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お騒がせ男の"最初で最後の懺悔録"──高須基仁 の「全摘」No.81

報いを求めず生きた内田裕也、良知組組長。それに比べ岡留は…

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──年齢不詳、職業不明、痛風持ち……老獪タカスが、自らの五臓六腑をすする気合で過激に告白&提言

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「岡留安則を賑やかに送る会」に出席。本当に賑やかにすべく、気に入らないやつを殴ろうと思っていたが、誰もが私から距離を取る。常識的な集いになって、岡留も物足りなかったはずだ。

 医師で満鉄の初代総裁、外務大臣や東京市長を歴任した後藤新平の言葉「人のお世話にならぬよう 人のお世話をするよう そして、報いを求めぬよう」を信条に生きている。

 ヘアヌード全盛期、ベストセラーズ(KKベストセラーズ)、リイド社、竹書房、ワニブックスなどなど数々の出版社と組んだが、プロデューサーだった私自身は意外と儲けていない。「まずは女優に」がモットー。次に、当時、荒木経惟が「食えない」というのでカメラマンに。顧問弁護士は「すぐに印税契約にすべき」と言ったが。当時、おもちゃのトミーを退社して出版業に進出したばかりの私は、女優ファースト、カメラマンファーストで勝負をかけた。

 女優ファーストの真骨頂は島田陽子。90年代、島田は内田裕也さんと一緒に暮らしていたが、金回りが破綻して横浜の豪邸を売却し、苦労していた。ある人の紹介で私のプロデュースのもとヘアヌードを出版する決意をし、まとまった金を手にした。裕也さんとパーティで会ったときに「君が高須か、ありがとう」と言われた。裕也さんは東京都知事選出馬など、自分がやりたい放題やったために借金をつくり、島田に苦労をかけたことを知っている。ファンキーでハンサムだった彼はよくモテていたし、島田もスカッとしたいい女だった。

 当時、加納典明は情報番組のコメンテーターを務めていたが、島田のヌードをチラッと見て「鶏ガラみたいなヌード」と評した。私はマイナスもPRのうちだと目をつむったが、裕也さんはある雑誌に「ふざけんじゃない。女が裸になるとは一大事、てめえ待ってろ、家にいくぞ」というようなことを書き、加納をビビらせた。

 裕也さんは、晩年入れ歯もガタガタであんな顔になった。金があればちゃんと歯を入れるだろう。彼にとってはそんなことはどうでもよかった。人の世話にならぬよう世話をして報いを求めなかった。自ら企画し、主演した映画『コミック雑誌なんかいらない!』(1986年)ではビートたけしを起用したが、その後、たけしが映画監督になっても、たけしは裕也さんを起用しなかった。普通はギブアンドテイクで使うはずだが、恨みごとは言わない。

 裕也さんはロックンローラー。ヒット曲はないが、沢田研二をはじめ、さまざまな人に影響を与えている。沢田は豪邸に住んでいるが裕也さんはどんなところに住んでいたかわからない。樹木希林だって、十二分に裕也さんの暴力性、カリスマ性、別居婚を話題作りに利用したが、それを批判することもない。

 私が影響を受けた人、百瀬博教もワーワー言いつつも人の世話にならぬよう、最後は自己破産している。真樹日佐夫も後藤新平的な生き方をして死んでいった。

 もうひとり、後藤新平的人物である、六代目山口組直参の良知組組長・良知政志さんが3月15日に亡くなった。私より少し下の69歳だった。親族や関係者ら約300人が参列した。関係が深い芸能プロダクションは一社も来ていなかった。コンプライアンスを気にしたのだろう。花すら出ていない。人間としておかしいのではないか。この世の春といわんばかりな女優Yのクスリ関連のヤバい記事を止めたのは誰だ。良知さんだろう。

 良知さんは弱った自分を見せたくなかったのか、晩年は人に会わなかった。そういえば、親父も胆管がんで闘病中に見舞うと「二度と来るな。死んだときに来い」と言って亡くなった。

 良知さんは、お金に固執しなかった。名誉にも固執しなかった。金と権威が嫌い。それは私も同じだ。敬愛する良知政志の志は私がつなげる。報いは求めず理不尽には戦う!

「噂の眞相」編集長・故岡留安則のお別れの会が、3月30日に営まれた。かつて、岡留がホストをしていたCS番組『TVウワサの真相』の第1回ゲストは私と田原総一朗、佐高信、宮崎学。ムカついて、田原におしぼりを投げたら、岡留が「2回目からは出演しないでくれ」と言ってきた。彼は、右翼に襲撃されたことを武勇伝としているが、ボールペンで太ももをチクッとやられただけ。私はそんなことしょっちゅう。どうってことない。

 イチローは嫌い。松井が好きだ。すべてが、星稜出身でドラフト1位で巨人の4番の松井に対するルサンチマン。WBCは松井が出場しないとわかると出場し、松井がもらった国民栄誉賞は意地でももらわない。引退会見も1時間半も使いやがって、終始一貫奇妙きてれつ。おにぎりを何個握ろうとどうでもいい話。どうせ日本には帰ってこないだろうな。

たかす・もとじ
90年代以降、出版プロデューサーとして、ヘアヌード写真集ブームを仕掛けたり、スキャンダルの渦中の人物に告白本を書かせたりするなど、ギョーカイの裏で暗躍。元学生闘士で、現在は多数の媒体で言論活動を展開している。

【今月の懺悔】
吉原「金瓶梅」に朝青龍や清原和博、そして、若い頃のイチローの写真がある。私は知っている。朝青龍の断髪式にも金瓶梅関係者が出ている。それくらい吉原はオフィシャル。どういう性癖があろうと秘密は絶対漏れません!

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