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第1特集
国内ヒップホップの生ける伝説

お持ち帰りは7人! “大家族状態”……“エロ神”t-Aceに問う女性蔑視へのアンサー

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――今もっとも輝くラッパーであり、赤裸々かつド直球すぎるリリックや物言いで人気を欲しいままにしているt-Ace。いじめられっ子だった幼少時代を経てヒップホップと出会い、現在は“エロ神”として崇められる存在までに。そんな彼に、国内のヒップホップとエロについて問いつつ、賛否両論巻き起こしている“女性蔑視”へのアンサーも聞く!

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(写真/岩澤高雄・The VOICE)

 セックス特集の「ヒップホップとエロ」の海外版は、R・ケリーとテカシ・シックスナインの行きすぎた精神が招いた悲劇だったが、国内代表は、それとは対極に位置する成功者であり、性交者でもある“エロ神クズお”こと、t-Ace氏に協力してもらった。しかし、彼のリリックといえば、女性蔑視と受け止められてもおかしくないほどの内容。では、なぜ彼は成功を手にすることができたのか? 日本におけるヒップホップとエロの親和性の高さを、彼のリリックに軸を置きながら、その生き様にもピントを合わせていきたい。

――まずはt-Aceさんのバックグラウンドについてうかがいたいと思いますが、もともとは沖縄生まれなんですよね?

t-Ace(以下、t) そうなんすよ。でも沖縄にいたときのことは、小さすぎて覚えてなくて。それから東京や千葉、茨城をぐるぐるしながら生活していて、小学校の4年生くらいから水戸に住んでます。

――どんな子ども時代を?

t いじめられっ子でした。暴力をふるわれるんじゃなくシカト。貧乏だったんで「あいつ、同じ服をずっと着てる」っていじられたり。でも、小学校5年くらいだったかな、「学校に行くのをやめるか、こいつらを殺すかどっちかにしよう」と決めて、とりあえず俺をいじめてた連中を傘の柄でぶん殴ったら、全員がおとなしくなっちゃって。まあ、小学生なんて流血したらみんなビビるんで。翌日からいじめもなくなったんで、それをいいことに、ムカつくヤツらはとことんシバキあげていきました。学校中で問題になりましたけど、それ以上にみんな僕に敬語を使うようになったんで気分よかったですよ。中学にあがってからは、わかりやすく茨城のドヤンキーになりました。

――当時の遊びというのは?

t 小学6年のときから年上の先輩とばっかり遊んでたんすね。近所の公園で高校生がラジカセでヒップホップを流しながらダンスやスケボーをやってたんで、「かっけー!」と思いつつも声をかけるのが怖かったんで、チャリで公園をぐるぐる回ってたら、「おい、おまえこっち来いよ!」って言われて。それから夜も高校生と遊ぶようになって、ラジカセから流れてくるヒップホップが、とにかくかっこよくって。「これ、かっこいい」って伝えれば、CDもくれたりして。そのときは確かファーサイドとかクリス・クロスだったかな。

――その影響でDJを始め、やがてラッパーに転身した、と。なぜDJを続けずにラッパーを志したのですか?

t そりゃラッパーのほうがモテるからですよ。当時、水戸のラップグループのバックDJをやってたんですけど、「ラッパーが主役でDJは後ろにいるだけ……地味でつまんねえな」って感じて。だったら、前に出ていくラッパーのほうが楽しそうだし、モテるに違いないと。

――その効果はてきめんだった?

t それがあんま変わらなくって(笑)。まあ、そもそもDJやってた時点でめちゃくちゃモテてたんですよ。常に同世代や年上のお姉ちゃんたちにかわいがってもらってて不自由してなかったし。

――中学からモテ人生を送られていると。

t うん。

――それは近年の作品にも顕著ですし、やはりt-Aceさんといえば「エロ」。昨年リリースしたアルバムのタイトルもズバリ、『エロ神伝説』ですし。でも、キャリア初期は、もっと硬派な楽曲も多かったわけじゃないですか。

t エロがメインというか、普段の生活からエロい部分が多いから、それが自然に出ちゃうんすよね。仮に僕の趣味が盆栽だったら、たぶん盆栽ラッパーになってたと思うし。なので、日々の生活の中で、僕が何をしているか、何が起きているかをリリックにしてるだけなんですよ。つまり硬派な時期というのは、ただ単に鬱っぽい時期があって、それが当たり前のようにリリックに出てきちゃって、そう聞こえただけだと思うんですよね。

――古参ファンから「t-Aceは変わった!」と言われることも?

t まあ、言われることもありますけど、そんなの気にならないですよ。ライブでは「昔の歌を歌ってくれ!」っていうリクエストも多々あるけど、とっても嫌だな、って思います。正直、過去の作品は「どうでもいいわ!」と思ってて、ろくに歌詞も覚えていないくらいですから(笑)。

お持ち帰りは日々の営み――エロ神様のバイタリティ

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