サイゾーpremium  > 連載  > 友清哲のビールの怪人【8】/不死鳥のごとく蘇った【天才ブルワー】
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友清哲のビールの怪人【8】

不死鳥のごとく甦った孤高の天才ブルワー!――今度は変化球だけでなく速い直球で勝負!

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――すべてのビール党に捧ぐ、読むほどに酩酊する個性豊かな紳士録。

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川崎駅から徒歩10分、旧東海道沿いに登場した「東海道BEER 川崎宿工場」。マニア層から熱視線を浴びる、田上達史さん(39)の第2章が始まった!

 今から2~3年前、「万人受けするビールは造らない」と宣言し、颯爽と業界に登場したブルワーがいる。

 前職は物理の講師という変わり種で、ハーブやスパイスをフレーバーに、よそではまずお目にかかれない個性的なビールを次々にリリース。なにしろ製品名からして、「無意識の承認」や「崇高な侵略者」など異彩を放つものばかり。神奈川県川崎市内に掲げた「風上麦酒製造」の看板は、ビールの世界に新風を巻き起こしたいとの想いを込めてのものだったが、その理念の通りに熱烈なファンを増やしていった。それが、田上達史さんである。

 そんな風上麦酒製造が惜しまれながら閉鎖したのは、醸造開始からわずか1年半後のこと。これは文字通り“不幸な事故”によるものだった。

「原チャリを運転中に自動車と接触し、全身に大怪我を負ってしまったんです。特に肩や腰の状態が酷くて、医師からは『もう元には戻らないかも』とまで言われました。これではビールは造れませんから、きっぱりと足を洗い、物理の講師に戻ることにしました」

 ところが、田上さんは奇跡的ともいえる復活を遂げる。

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