サイゾーpremium  > 連載  > 丸屋九兵衛の音樂時事備忘「ファンキー・ホモ・サピエンス」  >  「ファンキー・ホモ・サピエンス」【63】/【フレディー・マーキュリー】の一生
連載
「ファンキー・ホモ・サピエンス」【63】

【フレディー・マーキュリー】自伝映画が公開中! フレディ・マーキュリー論

+お気に入りに追加

『Bohemian Rhapsody: The Original Soundtrack』

1812_P110_FHS_12_JK_230.jpg

VA(販売元:ユニバーサルミュージック)

全22曲のうち、メインはクイーンのヒット曲。だが、そのうち11曲は初音盤化テイクだ。映画のクライマックスを飾る、85年『ライヴ・エイド』からの5曲もそう。そして私はこれを聴くと、92年4月のフレディ追悼コンサートの映像が見たくなる。

 似ているのか、似ていないのか?

 そう問われたら、私は「似ていない」と答え、そのあとで「だが、いい映画だ」と付け加えるだろう。クイーンの伝記映画……というより、フレディ・マーキュリーの人生を描いた作品『ボヘミアン・ラプソディ』のことである。

 ちょっと前に、BTS(防弾少年団)への愛情も、K-POPという音楽への理解もない評論家先生が――しかし的確に――米欧でのBTS人気をレポートした記事を読んだ。私は逆に――いや、「同様に」と言うべきか――ロックを理解できない。では、私がクイーンについて語るのは筋違いだろうか?

 しかし、そもそもクイーンの音楽は本当にロックなのか? そう決めつけるには、あまりに多彩で、あまりに普遍性を備えた曲が多くはないか? 「Killer Queen」「Now I'm Here」「Bicycle Race」「Don't Stop Me Now」等々、これだけロック不感症体質の私(ヘヴィメタルは別腹だ)ですら素直に楽しめる曲が揃っているのだから。さらに、「We Will Rock You」なんてラップの原型のひとつのように聞こえるし、「Another One Bites the Dust」に至っては完全なディスコ・ファンクである。……と、かつてブーツィ・コリンズのライブで、故バーニー・ウォーレルが、まさに「Bohemian Rhapsody」の前奏で鍵盤ソロを始めたことを思い出しながら。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2019年3月号

欲望の美人学

欲望の美人学

乃木坂46・斉藤優里のパジャマパーティ

乃木坂46・斉藤優里のパジャマパーティ
    • 乃木坂の太陽【斉藤優里】が登場!

インタビュー

連載

    • 【園都】サウナーなんです。
    • 【平嶋夏海】美尻アイドルの偏愛録
    • 【88rising】世界戦略の真実
    • 深キョン熱愛ショック!【恭子から俺は!!】
    • 世界中で議論される【AIと倫理】
    • 高須基仁/【エロ】の匂いを消すこの国に抗う
    • 映画【盆唄】に見る人々のたくましさ
    • 【ファーウェイ】創業者の素顔を追う
    • 【ブラック・クランズマン】に思うファンクとディスコの70年代
    • 町山智浩/【バイス】ブッシュを操る副大統領
    • 厚労省の【不正統計問題】と統計軽視の代償
    • 小原真史の「写真時評」
    • 五所純子「ドラッグ・フェミニズム」
    • 笹 公人/【嵐】の夜に
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ研究所」
    • 稲田豊史/希代のマーケター【西野カナ】
    • 【アッシュ×スラッシュ】実弟が聞くキワどい話
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • ニコタマに地ビールを!【ママ友】たちの挑戦
    • 伊藤文學/【新世代ゲイ雑誌】の価値観
    • 更科修一郎/幽霊、【サイコパス】に救われたい人々。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』