サイゾーpremium  > 連載  > 友清哲のビールの怪人【5】/ビールの世界を超越し始めた【職人】
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友清哲のビールの怪人【5】

自分で造れる酒はなんでも造ろうとする信念――ビールの世界を超越し始めた坊主&ヒゲの静かなる職人

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――すべてのビール党に捧ぐ、読むほどに酩酊する個性豊かな紳士録。

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押上駅と錦糸町駅の中間に位置する「Miyata Beer」。営業はほぼ週末のみなので、事前に公式サイトの営業カレンダーをチェックしよう。

「果実酒製造免許を取得したんです」

 押上のミヤタビールからそんな一報が飛び込んできたのは、この盛夏のことだった。

 店主の宮田昭彦さんは、もともと光学機器メーカー勤務のサラリーマン。脱サラして墨田区にマイクロブルワリーを構えたのは、もう4年半前のことだから、現在のクラフトビール・ブームの先駆けに近い存在といえる。

 当時はまだ珍しかった、醸造タンクを見ながら造りたてのエールビールが飲める小さな店舗は、金土日祝のみの営業。15時のオープンと同時に(※金曜のみ17時オープン)、近隣の常連客が次々にやって来て、さらりとグラスを1~2杯空けて帰っていく光景は、界隈ではすっかりおなじみだ。そして月曜から木曜までは、ここで機器のメンテナンスやビール造りに明け暮れるのが宮田さんの日常である。

  宮田さんの造るビールは、とにかくキレイで旨い。時期により、フキノトウやジュニパーベリーを利かせた変わり種も登場するが、最近はIPAやペールエールといった、比較的王道路線で勝負しているように見える。それがまた、若者層だけでなく、古くからのビール党の心をがっちりつかむ秘訣なのだろう。

 そんなミヤタビールのラインナップに、1年半前から自家醸造のシードルが加わった。シードルといえば、りんごを原料とする醸造酒だが、なぜブルワリーでこれを売り出そうと思い至ったのか?

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