サイゾーpremium  > 特集  > 社会問題  > 壮絶シャーマンと【アヤワスカ】体験記

――日本では違法ドラッグとして事実上、人体への摂取を目的とした販売などが禁止されているアヤワスカ。本稿記者が現地で体験した壮絶なその作用とは?

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アヤワスカの儀式に参加する筆者(奥)。右の男性がシャーマンで、手に持っているペットボトルの中身がアヤワスカ。

 こちらの記事の中で紹介したアヤワスカを、筆者もたまたま体験したことがある。3年前、ペルーにおけるアマゾン観光の拠点・イキトスでのことだ。現地のツアー会社で400ドルほど支払い、船でアマゾン川をさかのぼること丸一日。到着したのは住民数が30人にも満たない、ジャングルに囲まれた集落だった。

 儀式は真夜中から始まった。地べたにあぐらをかき、シャーマンと向き合うとくすんだオレンジ色の液体を渡される。アヤワスカだ。おそるおそる口に含むと凄まじい苦味と渋味が広がった。大量のタバコと渋柿を限界まで煮出したらこんな味かもしれない。飲み干すのを見届けると、シャーマンは無言のままマラカスのような民族楽器をゆっくりと振り始める。一定のリズムに耳を傾けていると、次第に強烈な吐き気がこみ上げてきた。なるべく我慢するように言われていたが、限界が訪れ、後ろを向いて地面に盛大に嘔吐した。顔を上げると、世界が一変していた。

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