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第2特集
春画、不幸なる近現代史【3】

【春画の近代史02・明治初期~中期】官憲の取り締まり――明治が始まり春画は“わいせつ物”へ

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文政11(1828)年『仮名手本 夜光玉』歌川国貞
文政期に出版された、いわゆる「忠臣蔵もの」のひとつより。文字だらけである。国貞は1786(天明6)年に生まれ1865(元治元)年に没した浮世絵師で、作品数1万点を超えるともされる多作の人。(国際日本文化研究センター所蔵)

 西洋的な「風俗取り締まり」を企図する明治新政府は、矢継ぎ早に法令を発布していく。その流れのなかで春画も取り締まりの対象となり、商品としての魅力を急速に失っていった。

 明治期に入ると、江戸の文化や風習全般が否定され、春画のみならず男女の混浴や入れ墨といった風俗が厳しく取り締まられるようになった。1875(明治8)年には、わいせつな内容を含む図書を出版することを禁じる出版条例が発布。江戸期と大きく異なるのは、春画が「わいせつ物」とみなされた点である。東京大学大学院・人文社会系研究科教授の木下直之氏は次のように解説する。

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