サイゾーpremium  > 特集  > アダルト  > 性器や性的不能と社会を繋ぐ「異端と逸脱の文化史」インタビュー
第1特集
奇書か名著かエロスの知的好奇心【1】

インポテンツも体位も“文化”として考察――性器や性的不能と社会を繋ぐ「異端と逸脱の文化史」の系譜

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――『江戸の糞尿学』『“特殊性欲”大百科』『ヴァギナの文化史』『お尻とその穴の文化史』……。タイトルは強烈だが、装丁はエレガントな人文書。中身は知的好奇心をくすぐり、社会や人間の本質を浮き彫りにしていく内容……。そんな「異端と逸脱の文化史」シリーズの刊行を続ける作品社の編集者にインタビューを行った。

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「異端と逸脱の文化史」シリーズの編集者・内田眞人氏。

 書店で人文書のコーナーを覗く人なら、『○○の文化史』というタイトルの分厚い書籍を見かけたことがあるだろう。中でもひときわ目を引くのが、『性的不能の文化史』『ヴァギナの文化史』『体位の文化史』『お尻とその穴の文化史』といった、人間の下半身をテーマにした書籍群だ。実はその大半が、作品社という出版社の「異端と逸脱の文化史」シリーズの書籍であり、そのすべてをひとりの編集者が手がけている……ということは、そう多くの人は知らないはずだ。

 本稿では、その「異端と逸脱の文化史」シリーズの編集者である作品社・内田眞人氏にインタビューを敢行。同シリーズの狙いや、そこで扱うテーマと現代社会との関係を解き明かしながら、書籍の内容を紹介していこう。

 これまで内田氏が手がけてきた「異端と逸脱の文化史」シリーズは計23冊。シリーズの最初の作品となる『悪食大全』は1995年の発売だ。なお内田氏は作品社に84年に入社している。

「私が入社した当初も現在も、作品社は哲学思想や政治、経済、文学などの書籍を手がけるカタい出版社です。ですから、『異端と逸脱の文化史』のような性に関する書籍をつくろうとは、当初はまったく考えてはいませんでした」

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