サイゾーpremium  > 特集  > タブー  > 【映像タブー】とアートの境目

――音楽は消費されるものではなく、世界を変えるためのもの――。アーティストにとって、こうした信念を表現する手段が、楽曲であり、映像で具現化させたMVの世界。人種差別問題から社会批判、過激な性描写まで。これは芸術なのか? 本誌ライター陣、小林雅明&丸屋九兵衛両氏によるMV傑作選【記事はこちら】と合わせてお楽しみください。

1609_taboomv.jpg
テイラー・スウィフトやドナルド・トランプなどを素っ裸で「Famous」のMVに登場させたカニエ──かと思いきや、彼と嫁のキム以外はすべて蝋人形。やりおるな確信犯!

「テイラー・スウィフトの乳首、見たことある? まだならカニエ・ ウェストのミュージックビデオ(MV)を見てごらんよ!」──そんな感じで話題が広がっていったカニエのシングル“Famous”のMVは(右部写真)、ひとまず成功したといえるだろう。MVは、こと日本においてはプロモーションビデオ(PV)という言葉に置き換えられ、楽曲の付随物という捉え方で浸透している。ところが、このMVを発表したカニエをはじめ、映像クリエイター側には、あくまでこうしたMVはプロモーションの一環でありながら、“ひとつのアート”としての側面も打ち出している(同作がモチーフとしたのは画家ヴィンセント・デジデリオの絵画「スリープ」で、公開直前にデジデリオ当人を抜き打ちで招き、無理やりお墨付きをもらったという経緯すらある)。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...
この記事を購入※この記事だけを読みたい場合、noteから購入できます。

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2026年11月号

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界
    • 「沼化」するエンタメ業界
    • 膨らみ続けるグラビア市場
    • SNSがつくる「あなたの好み」
    • 映画界ハラスメントの実態
    • ゲーム実況者の高齢化問題
    • PS、ディスク販売廃止の衝撃
    • 私たちは「ドパガキ」なのか
    • AI時代の「生歌」の価値
    • 「ニコ生ホラー」とは何だったのか
    • テクノロジーが広げる学びの未来
    • AI時代のサイバー攻撃
    • リングを彩る美女たち
    • 〈Cosplay beauty〉もちむぎ

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 滝藤賢一、名バイプレイヤーの境地
    • 唯一無二の音楽家・水槽
    • 小八重葵美が得たもの

連載

    • [マルサの女]高橋凛
    • 神保哲生×宮台真司の「TALK ON DEMAND」
    • 萱野稔人と巡る「超・人間学」
    • ドクター苫米地に聞け!
    • 井川意高の天上夜想曲
    • 韮原祐介の匠たちの育成哲学
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • GROOVE SEQUENCE
    • 笹 公人×江森康之の「念力事報」
    • 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」
    • 花くまゆうさく『カストリ漫報』
サイゾーパブリシティ