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第1特集
イレズミと信仰のカンケイ【2】

イレズミの“タペストリー”が並ぶ! 医師の執念が詰まった東大医学部標本室

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東大の標本室に収められているという、「イレズミタペストリー」「人間剥製」の数々。一枚の絵として剥がした時、やはり襟なし襦袢のような形であることも伺える。(YouTubeより)

――本稿では、「イレズミと信仰の関係」についてひも解いてきたが、イレズミはこれまでに、哲学や文化人類学など、さまざまなアプローチで研究が行われてきた。そんな中、東大医学部では、“コレクション対象”として扱われているようで……。

 東京大学本郷キャンパス(東京都文京区)にある東大医学部標本室に、世界的にも珍しい、「イレズミタペストリー」「人間剥製」ともいえるイレズミ標本が多数収蔵されていることをご存じだろうか。

 東大の象徴である赤門の正面に位置し、「貴婦人」と称される東大医学部2号館本館の3階にある標本室。そこに一歩足を踏み入れた途端に圧倒されるのが、10数体のイレズミ標本だ。肩から背中、臀部までイレズミが入った人間の皮膚が額縁に収まり、まるでタペストリーのように展示してある。そして、その隣には、透明人間がイレズミ入りのTシャツと短パンを着ているような立体的な標本が展示されている。一瞬、浮世絵のような美しさに思わず見とれてしまうが、これらはすべて人の皮を剥いで作られたものだ。標本室には、このようなイレズミ標本が57点収蔵されている。

 実は、このイレズミ標本の収集には、医学博士親子二代にわたる秘話がある。

「イレズミ博士」と呼ばれた福士政一博士(病理学)が、イレズミの研究を始めたのは明治40年のこと。当初は、体内に入った異物(墨)を体外に排出する病理的な機能を研究することが目的であったが、次第にイレズミが持つ美しさに惹かれて、イレズミが彫られた人皮を集めること自体が目的になったという。

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