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第1特集
ノンフィクションライター中村淳彦インタビュー

「やりがい搾取」がSNSで拡散!?“ポエム”で酔わせる介護業界 美辞麗句に釣られる貧困層

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――前項までは組織化する売春業とSNSの関係を見てきたが、SNSを使った「やりがい搾取」の拡散が横行中だという。ノンフィクションライター中村淳彦氏は、「介護業界を特に問題視すべきだ」と語っているが――。

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NHKで放映された『あふれる"ポエム"?! ~不透明な社会を覆うやさしいコトバ~』より。

 介護業界といえば、参議院議員・渡邉美樹率いるワタミグループが2004年から参入していることもよく知られている。ここでは、耳あたりの良い言葉をSNSで拡散させ、やりがい搾取につながっているという側面があるようだ。『ワタミ・渡邉美樹 日本を崩壊させるブラックモンスター』(コアマガジン)の著者で、7年間ほど高齢者デイサービスセンターを運営した経験も持つノンフィクションライターの中村淳彦氏に話を聞いた。

 中村氏によると、近年の介護業界には、介護についての専門性や技術を持たない経営者もおり、彼らは渡邉美樹にインスパイアされたポジティブな精神論や感情論をポエムとして垂れ流すことで、従業員のモチベーション維持を図っているという。

 なお"ポエム"とはいわゆる詩のことではなく、夢や勇気、感動などを過剰に強調した、前向きさや優しさにあふれた聞き心地のいい言葉のことだ。小誌連載陣の小田嶋隆氏が書籍『ポエムに万歳!』(新潮社)でその現象を分析しているほか、今年1月にはNHKのクローズアップ現代が『あふれる"ポエム"?! ~不透明な社会を覆うやさしいコトバ~』という特集を組むなど、最近は強い注目を浴びている。

「『夢』『ありがとう』『やりがい』などが介護業界に参入する若手ベンチャー経営者の口癖です。『同志』『介護で日本を変える』『介護維新』のような言葉を好んで使い、維新志士を気取るような経営者が多いのも特徴ですね。介護業界には、そのような言葉を真に受けて低賃金・重労働の職場でも働き続けてしまい、自らポエムを発するようになる人も多い。一種の洗脳のような状態ですね」

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