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丸屋九兵衛の音楽時事備忘録「ファンキー・ホモ・サピエンス」【15】

【ナイル・ロジャース】色白一族の黒羊に生まれて……ディスコ名匠の硬骨物語 

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人類のナゾは音楽で見えてくる! ブラックミュージック専門サイト「bmr」編集長・丸屋九兵衛が"地・血・痴"でこの世を解きほぐす。

『Up All Night』

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NileRodgers presents The Chic Organization(発売元:Rhino)
ここでは、昨年リリースされたベスト盤的アンソロジーを。ディスコ・ファンクの定番中の定番「Le Freak」や黎明期ヒップホップに引用された「Good Times」、流麗な「My Forbidden Lover」といったシックの代表曲に加え、ダイアナ・ロスのゲイ応援歌「I'm Coming Out」など、ナイルによる外部プロデュース曲も収録している。


 ブラウン・ペーパーバッグ・テストというものをご存じだろうか?

 日本ではすっかりビニール袋に取って代わられた感があるが、かつて買い物の際に商店で供されていた、薄茶色の紙袋。それが「ブラウン・ペーパーバッグ」である。まあ、段ボールみたいな色を想像すればよかろう。

 それを使ったテストとは……黒人の肌(おもに腕と聞く)の色をブラウン・ペーパーバッグと並べて見比べ、「袋の色と同程度までならOK、より色黒(ダークスキン)だったらNG」と見なすものである。

 実はこれ、かつてはアメリカ各地の黒人大学で、入学を希望する黒人学生たちを選別するひとつの基準として用いられていたテストでもあるのだ。

 ライトスキン(色白)信仰、つまり「白人の血が入っている者のほうが優位である」という黒人たち自身の思考を端的に示すものといえるだろう。そして、アメリカ黒人社会は、この悲しいアイデンティティ・クライシスを、いまだに払拭できていない。

 そんな「ライトスキン至上主義」と戦うべく運命づけられたダークスキン闘士。彼の名は、ナイル・ロジャースだ。

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