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第1特集
経済を操る財閥の正体【3】

財閥も今やアジアの時代へ――国が頼る企業パワー!新興国財閥の光と影

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――ここまでは、日本の旧三大財閥と日本経済の歴史を並行して見てきたが、海外では、どのように国家と財閥がつながっているのだろうか?

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『韓国財閥解体』(日刊工業新聞社)

 財閥陰謀論といえば、日本よりもロスチャイルドやロックフェラーを連想する人が大半だろう。そんな彼らは現在、いかほどの影響力を持っているのだろうか。

「世界経済の体温計ともいわれた国際金価格は、以前はロンドンのロスチャイルドのディーリングルームで1日2回決定されていましたが、2004年にはそれも終了しました。一方でロックフェラー家の当主であるデイヴィッド・ロックフェラー・シニアは、1973年に日・米・欧の各界を代表する民間指導者を集めた政策協議グループ『三極委員会』の立ち上げにかかわり、外交問題・世界情勢を分析・研究する会員制組織『外交問題評議会』でも名誉会長を務めています。いずれの財閥も名声と伝統、莫大な資産を持っていますが、影響力は以前ほど大きくありません」(久保氏)

 フォーブスの世界長者番付ランキングを見ても、両家の名前は500位まで遡っても出てこない。いずれも資産を管理する財団があるため、「個人の資産だと判断されないような資金の流れを作っている」という意見もあるが、財力の面で彼らを上回る財閥や企業が多く現れているのは確かな事実だろう。

「近年に力を大きく伸ばしているのは、情報通信や流通小売といった分野の企業。そして欧米よりもアジアや中南米などの新興国の企業が目立っていて、国境を超えた華僑や印僑のネットワークも力を伸ばしています。なお、そのような企業が財閥化したとしても、世界の富は以前より広く分散されていますから、ひとつの財閥が世界情勢を動かすような事態は起こりにくいでしょう」(同)

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令和時代の(新)タブー

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