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丸屋九兵衛の音楽時事備忘録「ファンキー・ホモ・サピエンス」【11】

死せるポップ王の帰還! マイケル・ジャクソンとソニーの愛憎40年

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人類のナゾは音楽で見えてくる! ブラックミュージック専門サイト「bmr」編集長・丸屋九兵衛が”地・血・痴”でこの世を解きほぐす。

『Xscape』マイケル・ジャクソン

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(発売元:SMJ)
LA・リードとティンバランドが総指揮を執った全8曲。『Invincible』前後の録音を中心に選んだマイケルのボーカルに、ロドニー・ジャーキンスやスターゲイトによる新規ビートをあしらった作りは、結構アグレッシブで、ぬるい前作とは段違い。「Heal the World」を聴いて涙しちゃうMJ信奉者よりも、むしろR&Bファン向きだ。


「ビルボード」誌で記者を務めた大物黒人音楽評論家のネルソン・ジョージが指摘した、ヒップホップ世代の病理は……「ビジネスマインドの際限なき肥大化」だったろうか。要するに、ラッパーが自らの音楽キャリアに集中するのではなく、映画出演やらアパレル・ブランドの設立やらレストラン経営やら、むやみに多角展開(して、たいていは失敗)する現象のことである。

 そんな「ラッパーがやりがちなビジネス展開」リストの中には、「自己レーベルの設立」もある。悲しいかな、そうしたレーベルの寿命は、得てしてアーティスト生命より短い。でも、かつての黒人音楽界には、レコード会社を代表する看板アーティストがいた。モータウンにはスティーヴィー・ワンダーが。スタックスにはアイザック・ヘイズが。アイランドならボブ・マーリーが。

 そして、それらインディ・レーベルではなく、エピック/CBS/ソニー・ミュージック系という超メジャーを代表するアーティストは、今でもきっと、我らがキング・オブ・ポップなのだろう。彼とレーベルの40年史が、愛と 憎しみが 相半ばするものだったとしても。そこで今回は、やはりソニーからリリースとなった彼の「新作」――つまりマイケル・ジャクソン『Xscape』に至るアレコレについて書いてみる。

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