サイゾーpremium  > 特集2  > 給料は上がりません!【ミリオンセラー編集者】の悲喜こもごも
第2特集
村上春樹"100万部超"の作り方【2】

「ボーナスがチョット増えただけです(涙)」 ミリオンセラー編集者の悲喜こもごも

+お気に入りに追加

──書籍編集者の夢のひとつともいえる100万部超えの”ミリオンセラー”。会社や著者には多額の利益や印税がもたらされるが、こうしたメガヒットを裏で支えた編集者にはどのように還元されるのだろうか? その実情を見ていこう。

1306_az_denshaotoko.jpg
『電車男』(新潮文庫)

不況の叫ばれる出版界でも、今回の村上春樹の新作のように、時折現れるミリオンセラー。発行元の出版社に巨額の利益をもたらすのはもちろんのこと、その出版を企画した編集者もさぞかし厚遇を受けているのでは……。そんな推測から、ミリオンセラーを手がけた編集者に話を聞いてみたが、現実はそうとも言えないようだ。

「かつて乙武洋匡氏の『五体不満足』(98年/550万部/講談社)を企画した編集者や、2ちゃんねるスレッドをまとめた『電車男』(04年/101万部/新潮社)の編集者などは出世を遂げたという話を聞いています。自分も通常の2倍のボーナスが出ました。著者には1億円超の印税が入るので、それで家を建てたといった話も聞きますが、サラリーマンである編集者に入るお金はそれくらいです。また、自分の立てた企画が通りやすくなるなど、社内的な立場も良くなりました。しかし他社の編集者では、100万部を売ったのに大した評価もされないと、逆に不満を募らせている人もいますね」(中堅出版社の編集者)

 1冊当たり、著者印税を除く6割が粗利となる出版業界において、100万部が売れると数億円の収益が立つ計算になるのだが、編集者にはそこまで還元されないようだ。小出版社でミリオンセラーを出した編集者にも話を聞いたが、「ウチはもともとボーナスすらないし、自分もいつクビを切られてもおかしくない状況ですよ」と、さらに悲惨な状況だった。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2019年12月号

禁断のSEX論

禁断のSEX論
    • 若者の42%が【チェリー】なSEX事情
    • ポルノ動画サイトの【奇妙なタグ】
    • ヤバい【動画タグ】10選
    • フェイクポルノ天国【中国】の技術力
    • 最先端の【AIモザイク除去】に驚愕
    • AV女優【ハダカの値段】は変わったか
    • 80年代人気AV女優は【風俗】へ?
    • 性的コンテンツにされる【貧困女子ネタ】
    • 【貧困】というコンテンツの課題
    • なぜ【第七世代】は童貞を表明するのか
    • 子どもに【性】を教える奥深き絵本
    • タブーを破る【新宿二丁目MCバトル】
    • 【MC漢】が語るオネエスタイルダンジョン
    • 【現役肉食JD】赤裸々SEX座談会
    • 堕胎産業が普及を阻む日本の【ピル】事情
    • 【ピル】の程普及率とマタハラ
    • 女性が描き読む【マンガのペニス】
    • 大島薫【BLのペニス】レビュー
    • 【ペドフィリア】のキワどい治療
    • 【ミーガン法】の成り立ちと欠点

とももともも初エロス

とももともも初エロス
    • 現役上智大生【とももともも】の美体

インタビュー

連載

    • 表紙/大間乃トーコ「ワンピースのボタンが飛んじゃうんです」
    • 【清水綾乃】健康美グラドル
    • 【KEIKO】とマナブ
    • モバイル研究家に聞いた【5G】への期待と不安
    • 【萱野稔人】人間の本性としての暴力と協力
    • 未知の可能性を秘めた【奥東京】
    • 【m-flo】多様性を体現する3人の帰還
    • 町山智浩/【ジョン・デロリアン】開発者と隣人がたどる数奇な運命
    • 【アマゾン大火災】と日本企業の関係
    • 小原真史の「写真時評」
    • 五所純子「ドラッグ・フェミニズム」
    • 笹 公人「念力事報」/あるいは大腸菌でいっぱいの海
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ博物館」
    • 稲田豊史/【生理ちゃん】が男性にもたらした功績
    • アッシュ・ハドソンの「アングラ見聞録」
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 麦芽ではなく【麹】で作るビールの美味
    • 更科修一郎/幽霊、精神的福祉国家の眠れる奴隷。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』