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第1特集
五輪商業化で誤審が増加!? 冷遇される審判の悲劇【2】

五輪での審判買収や圧力は当たり前? 7億円で金メダル2つ!? 五輪の"審判買収"事件簿

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──誤審と並び、毎回のように大きなスキャンダルとして報じられる審判の買収問題。現在までに五輪で騒動となった買収事件とその買収額を、ピックアップして検証する。飛び交う現金の裏には、国からの圧力の影も……。

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『世紀の誤審』(光文社)

■12年ロンドン五輪/ボクシング
[買収額]900万ドル(約6億8000万円)
11年9月に英国の国営放送BBCが、「国際アマチュアボクシング連盟(AIBA)傘下のプロボクシング団体は、中東のアゼルバイジャンからロンドン五輪で2人の自国選手の金メダル獲得と引き換えに、900万ドル(約6億8000万円)の賄賂を受け取っていた」と報じた。これに関してAIBAはアゼルバイジャンとの金銭の授受は認めたが、プロボクシング団体への投資であり、メダルの買収ではないと主張しているが……。ロンドン五輪でのボクシングの結果に注目が集まっている。

■08年北京五輪/レスリング
[買収額]2000万ウォン(約160万円)
前回の夏季五輪である北京五輪でも、韓国による買収騒動が勃発。当時の大韓レスリング協会会長が北京五輪当時、協会の副会長から2000万ウォン(約160万円)相当の中国通貨を受け取り、その一部を五輪の審判らに渡したとされる。「一部の審判らと親善を図る目的で、トイレやホテルの廊下で会って直接お金をあげたし、そうすることが慣行だった」と、審判の買収や賄賂が慣行化しているとも取れる供述もあり、大きな波紋を呼んだ。

■02年ソルトレイクシティ五輪/フィギュアスケート
[買収額]0円?
金ではなく“交換条件”で買収があったとされる一件。問題はロシアのベレズナヤ&シハルリゼ組と、対するカナダのサレー&ペルティエ組の採点で起きた。フリーの演技でロシア組がわずかに乱れ、カナダ組はほぼ完璧な演技を披露。しかし、審判はロシア組を支持し、カナダ組は金メダルを逃した。後日、フランス人審判のひとりが「アイスダンスでフランス有利の判定をするので、ペアではロシア有利の判定をするという、フランスとロシアの間に密約があり、自国のスケート協会から圧力を受けた」と告白。

■00年シドニー五輪/テコンドー
[買収額]不明
シドニー五輪のテコンドーで不正が行われた可能性があると米紙「USAトゥデー」が02年8月に報じた一件。シドニー五輪当時、世界テコンドー連盟の副会長だった人物が、韓国で発売された政治・経済雑誌に「韓国選手に有利になるように、レフェリーや審判員の割り当てを操作した」と告白したとされている。ちなみに、シドニー五輪で韓国は、テコンドーで金メダル3個、銀メダル1個を獲得している。これが本当だとしたら、一番傷つくのはメダルを勝ち取った選手たちだと思うのだが……。

■88年ソウル五輪/ボクシング
[買収額]約1万5000ドル(約180万円)
今でも五輪の審判買収問題で語り草になっている一戦。アメリカのロイ・ジョーンズは、第2ラウンドでカウント8のスタンディングダウンを奪うなど、終始、韓国の朴時憲を圧倒し、勝利が確実なものと思われた。ところが、判定の結果3-2で朴の勝利となり、ジャッジに関して大きな波紋を呼んだ。後に、韓国側から審判団へひとり当たり、300~1万ドルの賄賂が渡されていたことが発覚。朴有利の判定を下した審判3人も処分される事態となった。

■76年モントリオール五輪/体操
[買収額]0円?
女子体操で、白い妖精ことルーマニア代表のナディア・コマネチが獲得した10点が水増し得点だったとの報道がされた一件。発端は元IOC副会長のディック・パウンドが自身の著書の中で「ソ連を団体で勝たせるために、全体的に採点を高くする方針が審判団にあった」と語ったこと。モントリオール五輪当時、ソ連が苦手とする段違い平行棒で、コマネチに高得点を与えれば、相対的にソ連も得点が上がるとの思惑があったという。コマネチの演技を貶めるものではないが、ケチがついたことは至極残念。

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