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【premium限定連載】芸能評論家・三杉 武の「実話誌」ゴシップ大賞【4】

何度目のスクープだ!? 後藤真希 ヘアヌード写真発売 最新ネタは「挿入ヌード」

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"カストリ雑誌"などと揶揄されながらも魑魅魍魎が跋扈する芸能界において、一服の清涼剤として機能するオヤジ系実話誌の数々。普段は表立って語られないこれら愛すべき実話誌(一般週刊誌含む)の下世話なゴシップを、芸能評論家・三杉 武がランキング形式で解説する、実話誌時評――。

1位 クビ切り全真相 落合冷血GMと「問題児」井端 1400日怨念確執(「アサヒ芸能」)
2位 井川意高「大王製紙前会長」懺悔告白 私が106億円8000万円を失ったカジノ灼熱地獄 (「週刊大衆」)
3位 独占入手! 後藤真希が来年ヘアヌード出版(「週刊実話」)
4位 友人50人とAKB48熱唱! 田中聖"顔面ケーキ"なバースデーパーティー撮!(「女性セブン」)
5位 「華原朋美」「竹田恒泰」不思議カップル誕生の裏に芸能界の陰謀(「週刊新潮」)

 今週の芸能界の話題といえば、島倉千代子さんの葬儀やアイドルグループ・AKB48のドラフト会議、板東英二の謝罪会見あたりだろうか?

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『後藤真希 活動休止前ラスト写真集「go to natura...」』(ワニブックス)

 各誌とも板東氏に対しては厳しい論調が目立つが、約7500万円もの申告漏れを指摘されながら、「育毛が経費にならないとは知らなかった」などという弁明はかなり苦しく、謝罪の気持ちよりも復帰への願望が見え隠れするあたりも、鼻についた人が多かったのではないだろうか?復帰への道はかなり厳しそうだが、去就を見守りたい。

 そんな中、今週の1位は「アサヒ芸能」の「クビ切り全真相 落合冷血GMと『問題児』井端 1400日怨念確執」だ。

 地上波での巨人戦の中継が行われなくなり、すっかり日常ではなくなったプロ野球だが、戦力外通告を受けた元選手の生活に密着したドキュメンタリー番組が高視聴率を記録するなど、グランド以外での話題はそれなりのヒキがある。オヤジ読者をメインターゲットに据えている週刊誌、実話誌、スポーツ紙ではいまだにプロ野球ネタは重宝されているが、近年とくに力を入れているのが「アサ芸」だ。

 今回は中日ドラゴンズのGM(ゼネラルマネジャー)に就任した元監督の落合博満氏と井端弘和選手の確執に言及している。

 今シーズンはBクラスに終わった中日といえば、契約更改で主力選手が軒並み大減俸を喰らっていることは各スポーツ紙などでも報じられているが、井端選手は今季推定年俸2億5000万円から88%ダウンの3000万円を提示されて交渉は決裂。他球団への移籍が有力視されている。

 たしかに、井端選手の今シーズンの成績は不調に終わった。とはいえ、中日一筋16年の球団の功労者に対する仕打ちとしてはむご過ぎるという声も聞かれるが、その背景には以前は息子同然に可愛がられていた落合GMとの因縁があるとか。

 同誌によると落合氏は監督を務めていた当初、井端選手の才能を買い、独身だった井端選手が優勝旅行をキャンセルしようとした際、「お前が行かないでどうするんだ。オレが金を出してやるからお母さんとお姉さんを呼べ」と言って井端選手の実家に電話するほどの仲だった。

 ところが、落合監督が荒木雅博選手の将来を重視し、井端選手をショートからセカンドにコンバートされたことで両者の間に軋轢が…。また、井端選手は落合氏が監督を退任した際にフロントの幹部に対し、「ありがとうございました」と感謝の言葉を伝え、それが後に落合氏の耳に入り、さらに関係が悪化してしまったという。この確執が今回の"冷血査定"に繋がっているのではないかと断じている。

 個人的にプロ野球に関しては情報網がほとんどないため、記事の真偽については調べようもないが、野球ネタに関してはかなり力を入れている「アサ芸」がトップクラスの扱いで取り上げているのだから、それなりの自信があるのだろう。

 プロ野球界をはたから見ていると、実力はあるのに干され気味な選手がいたり、大した実績がないのに引退後にコーチとして重用されていたりする人も多い。実力社会と言われるプロの世界でも人間関係が重要なのは至極当たり前のことであり、深い愛情が時に激しい憎しみに変わるのも世の常だ。井端選手は他球団に移って現役生活を続ける公算が高いが、ぜひともリベンジ劇に期待したい。

 2位は、「週刊大衆」の「井川意高『大王製紙前会長』懺悔告白 私が106億円8000万円を失ったカジノ灼熱地獄」。

「大衆」を発行する双葉社が先日発売した大手製紙メーカー「大王製紙」の前会長の井川意高氏の告白本をもとにした同記事。

 井川氏といえば、カジノにハマり総額106億8000万円の負債を抱えて、子会社などから85億円8000万円を不正に借り入れたとして同社から告発を受け、会社法違反(特別背任罪)で逮捕され、懲役4年の実刑判決を受けた。

 記事の中では、大金を動かすことができるタニマチの井川氏にすり寄る芸能人たちが、女性タレントを中心に数多く取り上げられているが、出てくる名前を見てみると女優しかり、グラドルしかり、何となく想像がつくメンバーが大半を占めている。実名を挙げているところは非常に評価できるが、もう少し意外なメンツが入っていればさらに話題になったのに、そこだけが惜しい。

 若いアイドルたちを囲い、生々しさ全開だったグッドウィルの折口雅博元会長のケースと比べると、生粋のギャンブラーだった井川氏はこと女性関係については意外と淡泊だったのかも。

 それにしても、折口&井川両会長に食い込んでいた岩佐真悠子はたくましい。最近は露出を減らしているかと思いきや、こうした話題になるとかならず名前が出てくるあたりはさすがで、あの沢尻エリカが一目置くだけのことはある。

 ちなみに、いちギャンブラーとして私的に疑問なのは、東大法学部卒の秀才がなぜハウス側が圧倒的に有利なカジノなどにハマッてしまったのかという点。小博打程度なら、そういった力関係を意識する必要もないだろうが、常々億単位の金を張っている以上は、ハウス側から"お客様"としてマークされるリスクに、もっと早い段階で気づくべきだろう。まあ、100万単位の金を賭けたこともない小市民の知らない世界がそこにはあるのかもしれないが…。

 3位は「週刊実話」の「独占入手! 後藤真希が来年ヘアヌード出版」。

 オヤジ読者をメインターゲットにしているためか、ことアイドルに関してはよっぽど旬でもない限り触手を伸ばさない「実話」だが、何故か元アイドルの後藤真希に関してだけは、やたらと現役時代から重宝する傾向にある。「ゴマキの薄幸そうなイメージがコワモテ読者にウケが良いのか?」などと勝手に想像しつつ、記事を拝読してみた。

 現在芸能活動を休止中のゴマキのヘアヌード出版に関しては、これまで幾度となく実話誌等でイジられてきた使い古されたネタなわけだが、リードからいきなり「『全裸ヌード』を披露することは確実だとされ、『挿入ヌード』にも関心が高まっている」とド派手にぶち上げるあたりはさすがの一言。活動休止前の10年6月に雑誌でセミヌードを披露したことや、活動休止後にAV出演疑惑が取り沙汰された(?)ことに触れて、当時AV出演のネックとなっていた一般人のカレシと別れたことや28歳という年齢、労働意欲に欠けて貯金を食いつぶしていることを理由に、AV出演の期待が高まっていると煽っている。

 そのうえで、復帰の兆候として「彼女の行きつけの美容室『A』が夏場から彼女の写真と情報を店のブログに載せはじめている。中には、いかにもカメラマンが撮った風のものがあり、復帰へのメッセージにも見えます。美貌も健在だし、いい近況報告になっている」という"投稿雑誌記者"なる人物の情報を紹介している。

 さらに、不倫騒動で離婚し、現在活動休止中で元モーニング娘。の"同僚"・矢口真里がここで登場。前述の"投稿雑誌記者"は、「同じ"モー娘。"のOB・矢口真里が復帰に際して、不倫の"懺悔ヌード"を来年4月以降に出版予定と、もっぱら。後藤としては矢口に話題を取られる前に復帰したい。もちろん、後藤の仕掛けはヘアヌードです」と断言。

 矢口に対抗心を燃やす後藤は、「ハンパなヌードでは勝負できない。奥の手で考えられるのは男優とからむ"挿入ヌード"でしょう。これは、過去にカメラマンK氏がやって爆発的に売れた逸材企画。いま後藤は彼氏もいないようですし、ナマ挿入でも問題ない。彼女が昇天しているような『挿入写真集』なら部数30万分部、ギャラ1億円は軽く超える。復帰作にピッタリ」と鼻息荒く語っている。

 記事の信憑性はともかく、なんとも剛腕な「実話」らしい試合運びには古き良き昭和の実話誌のゴツゴツ感がにじみ出ていて、苦笑しつつもノスタルジーを感じてしまう。「来年ヘアヌード出版」と断定調の見出しも、パワフルさ全開だ。

 逆に4位の「女性セブン」の「友人50人とAKB48熱唱! 田中聖"顔面ケーキ"なバースデーパーティー撮!」については、毎度のことながら取材についての努力は買うけど、見出しにひねりがまったくない。「~撮った!」とか「~撮!」とかは、よっぽどの大ネタでもない限り、芸能マスコミが使うのには野暮なフレーズだと思うのだが…。

 その点、5位の「週刊新潮」の「『華原朋美』『竹田恒泰』不思議カップル誕生の裏に芸能界の陰謀」に関しては、「まあ、そうだろうな」といった想像の範疇のレベルの内容だが、お堅い系の同誌が見出しで"芸能界の陰謀"と大きく打って出た気概だけを買った。

三杉 武(みすぎ・たけし)
大学を卒業後に全国紙で記者を経てフリーに転身。記者時代に培った独自のネットワークを活かして、芸能評論家として活動。週刊誌やスポーツ紙で独自の視点からコメンテーターを務めるほか、スクープ記事も手掛けている。アイドルやアニメ、TRPG、プロレスなどのサブカルチャーにも造詣が深い。
2012年には『AKB48総選挙2012公式ガイドブック』にて、10論客として第4回AKB48選抜総選挙の予想および解説を担当。翌2013年にも『AKB48総選挙2013公式ガイドブック』にて、8論客として、第5回AKB48選抜総選挙の予想および解説を務める。

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