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第1特集
東電とメディアの癒着とその本質【2】

マスコミの体たらくから食料不足まで!各国が報じた”Fukushima”の真実

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──東電とマスコミの癒着は本文で触れるとして、世界各国では福島原発事故をどのように報じたのだろうか? 日本にはほとんど伝わってこない、各国の主要新聞やテレビ報道の中身を、国の大小問わず取り上げてみたい。

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(絵/管 弘志)

【1】アメリカ合衆国
震災直後、主要メディアの記者がすぐに現地入りし、日本以上の報道を繰り広げたことは記憶に新しいだろう。パニックを避けるため、さまざまな情報が隠されていた日本の報道とは異なり、アメリカでは、津波、原発事故について、その危険性や人体への影響などの報道が目立った。また、こうした原発問題が市民運動などへと波及し反原発への流れが加速した。

【2】トンガ
ケーブルテレビが発達しているトンガでは、NHKを英語で放送しており、これが主だった情報源。基本的には、日本とあまり変わらない原発報道だったようだ。

【3】北朝鮮
北朝鮮では11年の東日本大震災発生後、朝鮮中央テレビ、朝鮮中央通信、朝鮮労働党機関紙「労働新聞」などが、日本のNHKや大手新聞の報道を引用し、被害の拡大や救助の様子を詳細に報じた。特に多かったのが原発関連の報道。今年3月22日付の労働新聞には「大地震被害を通じて見た腐敗政治の真の姿」というタイトルで、日本の政界が権力争いに必死で、震災対応が後手に回っているという内容のコラムも掲載された。

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