サイゾーpremium  > 特集2  > マクロビ、鍼灸から瞑想、"宇宙エネルギー...

──ここまではホメオパシーを中心に取り上げてきたが、代替医療にはもっとさまざまな療法が存在する。ここでは、日本で普及している〈カイロプラクティック〉と〈鍼灸〉、ホメオパシー同様に女性誌などを中心に普及しつつある〈マクロビオティック〉、スピリチュアル色強めの〈瞑想療法〉、そしてオカルトの域に達している〈エネルギー療法〉をご紹介。健康欲はここまでキテる!

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国際的には認められているのだけれど......
カイロプラクティック
[施術内容]
背骨を手で調整し、歪みを矯正。
[うたわれる効果]
頭痛、肩こり、腰痛、ギックリ腰、首肩痛、むち打ち、椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、内臓機能低下、自律神経症状、骨盤矯正、不眠の改善。
[歴史]
1895年、米国のダニエル・デービッド・パーマーによって創設。現在、世界80カ国以上に普及し、米英など34カ国と地域で法制化されている。
[WARNING!]
症状により治療が長引くこともあるため、効果が治療によるものではなく自然治癒ではないかと批判される場合があるが、「治療効果は個人差があるため、これまで効果が薄いと感じた人もいるかもしれません」(カイロプラクティック療法振興事業協同組合代表理事・新渡英夫氏)とのこと。そもそも「カイロプラクティックはWHOに認証された伝統医療です」とのことで、確かにWHOは06年、「カイロプラクティックの基礎教育と安全性に関するWHOガイドライン」を配布し、「無資格者によるカイロプラクティックの営業を防ぐため、試験制度および免許付与制度が、この教育プログラムを基に確立され、採用されるだろう」としている。が、日本ではいまだ法整備が進まず、国際基準に準じた教育機関も少ないのが現状。利用の際は、施術師をよーく選んだほうがよさそう。

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代替医療唯一の国家資格でござい〜
鍼灸
[施術内容]
身体上の"気"の流れる道に存在する経穴(ツボ)と呼ばれる部位にはりを打ったり、灸を用い刺激を与える。
[うたわれる効果]
自律神経失調症、頭痛、リウマチ、膝痛、動脈硬化症、高血圧症、気管支炎、ぜんそく、胃腸病などの改善。
[歴史]
四千数百年前の夏王朝以前より中国で行われ、春秋・戦国時代から後漢にかけて学術的なものに体系化された。日本で唯一国家免許が必要とされる民間療法。
[WARNING!]
歴史の長さから国家資格化されているが、気胸や折鍼事故が発生する危険があり、しかもプラセボ効果しかない療法だといわれる。「これは科学の多様性をどうとらえるかの問題です。西洋医学が軸としている科学は、試験管やマウス実験など研究室内にとどまる実験の成果に基づいているもの。鍼灸もEBMを実践しており、多くの疾患で西洋医学のガイドラインに基づいた治療よりも効果が高いことが世界で実証されています。決してプラセボ効果だけでもなく、非科学的でもありません」(社団法人全日本鍼灸学会副会長 小川卓良氏)。

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スピリチュアルに健康になろっ☆
瞑想療法
[施術内容]
記号、音、思考へと患者の意識を向けさせ、高い意識状態を作り上げる。
[うたわれる効果]
リラックス効果、ストレス軽減、血圧抑制、ぜんそくの改善、薬物依存の改善など。
[歴史]
インダス文明が起こった、紀元前2500年頃に始まったとされる。その後、多くの宗教に導入される。
[WARNING!]
精神障害や特殊な呼吸法による過呼吸など、瞑想の危険性はかねてから指摘されているが、「代替医療の批判は、75日もすればなくなるでしょう。代替医療実践者は、自分が求めているものを獲得できていれば、批判など心に届かないですから」(関連宗教団体代表)と、高みの見物の様子。瞑想を続ければ、この意識状態を手に入れられるということ!?

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オカルト? いいえ、科学です(キリッ
エネルギー療法
[施術内容]
レイキをはじめ、波動、セラピューティック・タッチなどが分類される。手法はおおむね体内もしくは外部からエネルギーを集約し、患者をヒーリング状態に誘う。治療は各専門クリニックで受けるのが一般的。
[うたわれる効果]
潜在治癒力の増強、慢性疲労の改善、がん治療など。
[歴史]
レイキは19世紀後半、臼井甕男が創設。その他、基本的にはいち個人が編み出した、歴史の浅いものがほとんど。
[WARNING!]
今回紹介した5つの中でも飛び抜けてトンデモな療法が大半だが、中には実業家で自己啓発セミナー等で有名な斎藤一人の「大宇宙エネルギー療法」のように、信奉者を集めるものも当然存在する。プラセボ以上の効果はないようで直接的な危険性は低いが、一般病院にかからないことによる治療の遅れをもたらす危険はある。

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「内側からの美(笑)」には玄米よ
マクロビオティック
[施術内容]
玄米を主食、野菜や漬物や乾物などを副食とすることを基本とし、砂糖、肉、卵、乳製品は用いない。
[うたわれる効果]
胃腸や肌の機能改善、ダイエット効果、成人病・生活習慣病の予防、精神安定など。
[歴史]
1890年代、石塚左玄が「人間の主要な食物は穀物であり、副食は野菜」という独自の理論を提唱。1928年、桜沢如一がその思想を導入。正しい生活と食事による健康の維持と体質改善を進める方法を確立した。
[WARNING!]
「体の内側からの美」が大好きな女性誌などで推奨されるマクロビオティック。過度な食事制限が、栄養の偏りや健康を害す危険があると指摘されている。そもそも推進団体の代表によれば、「マクロビオティックは医療ではなく予防法です。一部の医師や業界がこの思想を取り入れた独自の医療や健康法を展開しているだけで、それは厳密にはマクロビオティックではありません。ただ、彼らが問題を起こすと、どうしても『マクロビオティック=危険』という評価に変わってしまうんです」と、医療のくくりに入れられることへの反発がある模様。代替医療業界は複雑だ。

(取材・文/下元 陽 BLOCKBUSTER)
(絵/笹部紀成)

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