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第2特集
日本一深〜いSKE48裏ガイド【2】

"唯一神"秋元康総合プロデューサーが虎視眈々と構想する"SKE48全国進出計画"とは?

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 これはひとつの"事件"と言っても過言ではないだろう。本誌ニュースサイト「日刊サイゾー」では、この1年でAKB関連の記事を多数掲載し、"愛あるダメ出し"も含め正当な評価を行ってきた。そんな小誌誌面に、秋元康総合プロデューサーが降臨。SKEの今後の戦略、二次元同好会の行方と"チームサイゾー"計画の全貌も熱弁した。

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最大450人収容可能という専用劇場は、平日でも地元のファンたちで埋め尽くされている。名古屋征服はもう間近?

──突然ですが秋元先生、「日刊サイゾー」を読んでいただいたことはありますか……?

秋元(以下、) あんまりないですね。周りのスタッフから聞く事はあるけど、僕自身はあまり、メディアでどう書かれているかなどはチェックしません。プロデューサーは、周りが見えないくらいのほうがいいので。

──さすが、神です。さて、早速ですが、今回は大ブレイク中のAKBの妹分、SKEについてお話を聞かせてください。まずは、誕生の経緯からお願いします。

 AKBのような劇場を全国につくっていく、という構想の第一弾でしたね。名古屋の栄にある商業ビル「サンシャイン栄」がホール(劇場)をつくることになり、「名古屋にもグループをつくろうか?」という話になりました。

──マーケティングの結果、名古屋を選んだわけではない、と。今後、ほかの都市での展開も考えていらっしゃいますか?

 大阪、札幌、博多にもつくりたいとは思っていますが、こちらのスタッフが行くのではなく、まずは劇場があって、そこへ「コンテンツとして入る」という話があれば、可能性はありますね。実際、博多は一度話があったんですが、劇場の建設を予定していたビルがオフィスビルになってしまって、白紙になった。今でもチャンスがあれば、やりたいですけどね。

──なるほど。ところで、SKEといえば「ステージから突風が吹く」といわれるほどの激しいダンスが魅力ですが、それは当初からの戦略だったのでしょうか?

 いや、SKEの場合は、レッスンが始まってから、現場スタッフが送ってくるレポートや映像を観て「ダンスがすごい」という話になって。だったらそれを生かせるようにと、曲やダンスをつくった。プロデュースというのは、与えられた材料で、どういう料理をつくるかですから。

──SKEには、ひたむきさや初々しさという魅力も感じます。

 SKEは、AKBより"アイドル"してますよね。年齢的にも若いし、AKBは(高校を卒業したメンバーが多く)もう「授業が終わってチャイムが鳴る」という歌詞は似合わなくなりつつありますが、SKEはまだまだいける。

──最近では、「ももいろクローバー」「スマイレージ」など、数多くのグループが活躍しており、2010年は"アイドル戦国時代"ともいわれています。その中で生き残るために、どのような戦略を考えていらっしゃるのでしょうか? 今後も名古屋を中心に?

 将来的には全国人気を目指してますよ。ただ、地元を制することができないことには、全国へは行けない。スターになる人を僕は三十数年見てきましたが、人気を得るためには、ドミノ倒しで周りから徐々に倒していかないといけないんです。最初は家族や友達、次にオーディションで審査員が評価して、マネージャーが「ウチの今度の子はすごいですよ」と自信を持って言えるようでないと、タレントは絶対売れません。太陽光線を虫眼鏡で絞り込んで発火させるように、全国に延焼させるためにもまずは、"名古屋でものすごく熱い"ってならないと。

──そんな中でも、AKBでも活躍し、SKEの2トップを張る松井珠理奈さんと松井玲奈さんは、すでに全国的な認知を得てきています。AKBの前田敦子さんと2人を比較して、それぞれをどのようにすえてらっしゃいますか?

 前田は無防備さ、正直さがいい。もうちょっとアンチファンがカリッとすることをしなくてもいいのにと思うけど、それが前田だなと思う。珠理奈は、圧倒的なパフォーマンススキルの高さが魅力だよね。彼女は間違いなく、神様に指を差れてますよ、「スターになれ」って。珠理奈は、今は突出しているけど、高校生くらいになるとエースとしてなじんでくるだろうし、その時に彼女の本領が発揮される。例えるなら、「時限爆弾」。AKBの2~3年後を考えると、珠理奈が待ち伏せてないといけないんです。対して玲奈は、努力家。「玲奈は現場のファン人気が高い」という報告が上がってきて、『マジすか学園』(テレビ東京)で起用してみたら、ゲキカラ役でちゃんと結果を残した。あれで東京にも玲奈ファンが増えましたよね。珠理奈と玲奈は、長嶋(茂雄)さんと王(貞治)さんみたいな感じなんですよ。

──最終的には、AKB、SKEをどんなプロジェクトに?

 AKB、SKEはLinux(ユーザーが個々にバージョンアップをさせることができるオープンソースOS)にしたいね。Windowsはマイクロソフト社製しかないけど、Linuxならユーザーに好きなように使ってもらえて、さらに進化していくことができる。そんなタフな存在にしたい。いろんな媒体があって、それぞれが「自分たちはこういう切り口にしたい」といって料理していただけたら嬉しいですね。

──たとえば「チームサイゾー」でも曲を出していただけたり?

 僕はいいですよ。周りの関係者は何か言うかもしれないけど。僕が「BUBKA」(コアマガジン)の取材を受けても、「なんで出てるんですか」と言われることもありましたからね。でも、僕はおもしろく成り立っていればいい。

──本誌では、SKEの"二次元同好会"による連載を今月号から始めます。連載の中心メンバーである、平松可奈子さん、古川愛李さん、中西優香さんのことはどのように見ていらっしゃいますか?

 本人たちも、ブログや公演で「二次元同好会」をずっとアピールしてきたし、時代的にもいいと思います。それに、中西は『週刊AKB』(テレビ東京)の「第一回中間テスト」企画で、メンバー内で1位を取った。頭がいいんですよね。そういうことがあると、クイズ番組や知性を必要とする番組からオファーがあったら、「中西を投入しよう」と思うじゃないですか。中西は文章も書けるから、メンバーでストーリーを考えて、中西が文字に起こして、絵が得意な古川を中心にマンガをつくっていくのもおもしろい。そこから発展して『マジすか学園』のような企画を"原作・SKE"で形にできることもあるかもしれない。だから、メンバーには、それぞれのキャラクターを知る上での「ヒントをくれ」と言っているんです。

──メンバーの出したヒントが、形になっていくと?

 そう。やりたいことがあるなら、まず、自分から立ち上がって欲しい。たとえば、旧チームKで、"梅島夏代"(梅田彩佳、大島優子、松原夏海、野呂佳代)というダンスユニットが自発的にできて、せっかくだから「エンドロール」という曲を書いた。それを見て、プロダクション尾木さんが「松原夏海いいね」と言ってくれて、松原の事務所は決まったんですよ。

──そういえば、先日AKBの全正規メンバーの所属先事務所が決まりましたが、SKEは、全員がピタゴラス・プロモーション【編註:京楽産業を親会社に持つSKEの事務所兼運営局】所属ですよね?

 オファーが来れば、SKEのメンバーもいろいろなプロダクションに預けることになると思いますよ。これだけ人数がいると、一人ひとりはプロモーションしてあげられないですから。今はまだ、まとまって動かなきゃいけないと思いますけど、いずれはね。

KⅡの覚醒で変わる!?ライバル心が勢いに

──3月に発売されたセカンドシングル『青空片想い』(日本クラウン)では、7人の少数選抜でした。7月7日発売の新曲でも、やはりその体制は変えていないと伺いましたが、その目的は一体?

 まずは、AKBとの差別化ですね。AKBは集団のおもしろさはあるけど、「顔がわからない」とか「名前がわからない」とかいわれてきた。だから、SKEはある程度絞り込もうと。今後、SKEは選抜を中心にまとまってくると思う。7人が固定になるという意味ではなくて、反発もありながら、その求心力ができた時にメンバー内でもっとライバル心も出てくるだろうし、その時にもっと勢いが出てきますよ。

──メンバー内で切磋琢磨し合うことで、全体のレベルの底上げが行われるわけですね。では、今ほかに、注目しているメンバーは?

 現場からの報告で、「平松がいい」というのは気になりますね。サイゾーも推してるんでしょう?「丸ごと一冊・平松可奈子」とか、どう? 今はまだ知名度が低いかもしれませんけど、SKEがドカンと来た時に。「平松の写真集は、どんなに売れてもサイゾーで!」って伝えておくから。

──ぜひ! でも印税率は7%くらいで……お願いします!

 あとは、秋頃になるけど、K2のオリジナル公演ができた時、また覚醒するでしょうね。やっぱり自分のために書かれたオリジナル曲をもらって初めて、「今、私はこういうイメージなのか」とか、わかってくるから。

──神公演を期待しております!

 いやいや、いつも神公演をつくろうと思っているんですよ。それなのに何書いてもファンからは糞曲って言われて……ヘコみます。

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秋元 康(あきもと・やすし)
1956年、東京都生まれ。作詞家、音楽プロデューサー、脚本家など幅広く活躍。85年に誕生し、一世を風靡したおニャン子クラブを手がけたことでも知られる。05年に結成し、国民的アイドルにまで成長したAKB48の総合プロデューサーであり、同時にSKE48、SDN48らも手がけている。

(本城零次/構成)
(夏目圭一郎(SKE48)、田中まこと(秋元康)/写真)

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