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第1特集
マンガの新人賞に未来はあるのか?【1】

賞を取ってもお先真っ暗!? "作家の才能を殺す"新人賞の功罪

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──尾田栄一郎、井上雄彦といった、現在の日本を代表するマンガ家たちも当然通ってきた新人賞。少年・青年マンガ誌が主催するものだけでも、10を越える賞が未来の大先生のために用意されているが──昨今、入賞しても不安定なマンガ業界に、作家たちの士気が下がって来ているのだという。

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先日応募が締め切られた「このマンガがすごい!」大賞。賞金総額はなんと、1100万円!  選考委員になぜか、玉木宏も据えている。

 最近マンガ界には、新人賞がらみのトピックが相次いでいる。『沈黙の艦隊』(講談社)で知られるかわぐちかいじが、「週刊モーニング」(同)でスタートした新連載『僕はビートルズ』。これは、「MANGA OPEN」【編註:マンガに限らず、原作、アニメまでノンジャンルで募集する新人賞】で大賞を受賞した、マンガ原作者とのタッグによるものだ。新人が巨匠の相方に大抜擢されるのは、マンガ史上でも異例のことだという。また、宝島社は毎年発行してきたムック『このマンガがすごい!』をベースに、新たな新人賞「このマンガがすごい!」大賞を創設。先日第1回の募集が締め切られ、11月の発表が待たれているところだ。出版不況の波を避けられないマンガ界だが、こと新人賞に限っては、景気の良いトピックが目立つ。

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