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第1特集
マスコミが語らない"特例会見と皇室の政治利用"の問題点【1】

天皇陛下の政治利用問題で見えた民主党の思惑と宮内庁のジレンマ

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──皇居・宮殿「竹の間」で行われた天皇陛下と中国国家副主席の特例会見。小沢一郎・民主党幹事長の国事行為発言や羽毛田信吾宮内庁長官の民主党批判、さらには、憲法解釈から習近平副主席のお辞儀の角度まで、あらゆる問題がメディアで取り沙汰されたが……。

昨年12月15日に行われた天皇陛下と習近平・中国国家副主席の会見では、"天皇の政治利用"という問題が露呈した。大手メディアでは、「憲法解釈」「宮内庁の1カ月ルール」などの観点から問題が指摘されたが、まずは会見までの経緯を振り返ってみよう。

 11月20日、中国外相から民主党・小沢一郎・民主党幹事長に対して習副主席の来日が提案された。これを受けて26日、外務省が天皇陛下と副主席の会見を宮内庁に打診。宮内庁側は「1カ月以上前の内閣からの打診が慣例となっているため、ルールに照らし合わせて応じかねる」と回答。その後、12月7日に平野博文・内閣官房長官が宮内庁に直接打診するも「国の大小や、政治的に重要かどうかなどかかわりなくやってきたので、ぜひ尊重していただきたい」と断りを入れる。すると、3日後の10日、再度、平野官房長官から「総理の指示を受けての要請だ」との弁に、「大変に異例ではありますけども、曲げて陛下にお願いすることにした」と、やむなく会見を受け入れた。

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