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哲学者・萱野稔人の"超"哲学入門 第26回

死刑反対論――人々が身の安全のために作った「近代国家」に相反する「死刑制度」は間違っているのか

―― 読者のみなさんは死刑制度に賛成でしょうか、反対でしょうか?

死刑反対論――人々が身の安全のために作った「近代国家」に相反する「死刑制度」は間違っているのか
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哲学者・萱野稔人の"超"哲学入門 第25回

奴隷道徳である「ルサンチマン」が「創造的」になると"道徳"を創りだし、社会を支配する

―― 読者のなかには「ルサンチマン」という言葉をきいたことのある人も少なくないでしょう。おもに“負け組”の人が“勝ち組”の人に対してもつ「反感」や「非難」「ねたみ」の感情をさす言葉です。

奴隷道徳である「ルサンチマン」が「創造的」になると
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哲学者・萱野稔人の"超"哲学入門 第24回

政治に携わる際に必要な倫理とは何か。「心情倫理」と「責任倫理」について考える

―― 正しい動機から行動したからといって、それが正しい結果をもたらすわけではない――。これが政治の難しいところですね。

政治に携わる際に必要な倫理とは何か。「心情倫理」と「責任倫理」について考える
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哲学者・萱野稔人の"超"哲学入門 第23回

「……とは何か」という哲学的な問いは、ものをそのように存在させている原因を考えることである

―― 私たちはしばしば「……とは何か」と考えることがありますよね。たとえば熱烈な恋愛を経て結婚したにもかかわらず結局離婚することになった人は「結婚とは何か」と考えるかもしれません。

「……とは何か」という哲学的な問いは、ものをそのように存在させている原因を考えることである
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哲学者・萱野稔人の"超"哲学入門 第22回

法の名のもとで強制力を発揮する国家は資本主義にとってなくてはならないものである

―― 前回から引き続き、今回もドゥルーズとガタリの議論を援用しながら国家と資本主義の関係について考えていきましょう。

法の名のもとで強制力を発揮する国家は資本主義にとってなくてはならないものである
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哲学者・萱野稔人の"超"哲学入門 第21回

資本主義の発達によって国家はなくならず、新しい役割を担うようになる

―― 今回は資本主義と国家の関係について考えましょう。

資本主義の発達によって国家はなくならず、新しい役割を担うようになる
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哲学者・萱野稔人の"超"哲学入門 第20回

近代国家ができる前には人類は平和な生活をしていた、という考えは誤りである

―― 近代国家や資本主義ができるまえ、人間はもともと平和的で牧歌的な暮らしをしていた、と考える人は少なくありません。近代国家や資本主義ができたからこそ、人間は大規模な戦争をするようになったのだし、物欲を肥大...

近代国家ができる前には人類は平和な生活をしていた、という考えは誤りである
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哲学者・萱野稔人の"超"哲学入門 第19回

国家は合法的な暴力そのものを独占しているのではなく、法的判断を独占している

―― 前回は、どのような理由で合法な暴力と違法な暴力が区別されるのか、という問題を考えてきました。

国家は合法的な暴力そのものを独占しているのではなく、法的判断を独占している
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哲学者・萱野稔人の"超"哲学入門 第18回

なぜ死刑という「暴力」は合法なのか?合法的な暴力と不合法な暴力の違いについて考える

―― かつて日本最大のヤクザ組織である山口組と、そこから分裂した一和会のあいだで、大規模な抗争が繰り広げられたことがありました。1980年代半ばから後半にかけてのことです。当時、その抗争は「山一戦争」と呼ば...

なぜ死刑という「暴力」は合法なのか?合法的な暴力と不合法な暴力の違いについて考える
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哲学者・萱野稔人の"超"哲学入門 第17回

いくら口で立派なことをいっていても行為がともなっていなければダメである

―― みなさんのまわりにもいませんか? 口ではエラそうなことをいうけれど、実際の行動がまったくともなっていない人が。

いくら口で立派なことをいっていても行為がともなっていなければダメである
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哲学者・萱野稔人の"超"哲学入門 第16回

「規律・訓練」という権力の目標は、能動的にものごとを生産してくれる人間をつくることである

―― 前回は暴力(物理的強制力)を背景とした権力の特徴について考えてきました。一言で権力といっても、そこにはいろいろなタイプのものがあります。これが前回の大きなポイントでした。

「規律・訓練」という権力の目標は、能動的にものごとを生産してくれる人間をつくることである
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哲学者・萱野稔人の"超"哲学入門 第15回

「権力」とは何か? 「相手を従わせる可能性」について考える

―― 権力とは私たちにとってとても馴染みのあるものですね。「あの人は権力者だ」とか「マスコミは権力を監視すべき」といったように、私たちはよく「権力」という言葉をつかいます。ただ、権力とは何か、と改めて問われ...

「権力」とは何か? 「相手を従わせる可能性」について考える
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哲学者・萱野稔人の"超"哲学入門 第14回

防衛のための暴力を民主的に用いることは暴力をめぐる理論を刷新するか?

―― 今回とりあげる『マルチチュード』は、イタリアの哲学者アントニオ・ネグリとアメリカの哲学者マイケル・ハートによって2 0 0 4年(日本語訳は05年)にだされた本です。「マルチチュード」とは「群衆」を意...

防衛のための暴力を民主的に用いることは暴力をめぐる理論を刷新するか?
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哲学者・萱野稔人の"超"哲学入門 第13回

人類の歴史とは人類が自由を獲得していく過程である

―― 人類の歴史はどこまでさかのぼることができるでしょうか。たとえば人類が農耕を始め、それにともない定住生活に入っていったのはだいたい1万年前のことです。それから現代までのあいだ、人類は文明を発達させ、歴史...

人類の歴史とは人類が自由を獲得していく過程である
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哲学者・萱野稔人の"超"哲学入門 第12回

「世界国家を樹立すれば戦争はなくなる」という認識の過ち

―― 戦争を根絶し、永遠平和をどのようにつくりだすか。18世紀ドイツの哲学者、イマヌエル・カントは『永遠平和のために』のなかでこの問いに正面からとりくみました。

「世界国家を樹立すれば戦争はなくなる」という認識の過ち
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2024年5月号

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