アフターコロナをどう盛り上げるか……時代はオンラインで盆踊り

――21世紀型盆踊り・マツリの現在をあらゆる角度から紐解く!

オマツリジャパンの代表取締役を務める加藤優子氏(写真左から2番目)。新型コロナウイルスの影響によって開催できない全国各地のお祭りを、オンラインで楽しむ企画を打ち出している。(写真/大石慶子)

「オンライン祭り・盆踊り」と聞くと、コロナ以前であれば「どこかの代理店が仕掛けたひと夏限りの企画モノ?」と、あまり好ましくないイメージを持ったかもしれないが、リアルの盆踊りや祭りの再開が見えない今、オンラインでの展開は祭り関係者の間で数少ない希望の光となりつつある。なにせ日本三大盆踊りのひとつに数えられる伝統の郡上おどり(岐阜県郡上市八幡)ですらオンライン開催を検討しているほど。未曾有の事態を乗り越えるため、どの主催団体も藁をも掴む思いでオンライン化に乗り出している。

 そんな昨今、いくつかのオンライン祭り・盆踊りを企画して注目を集めているのが、「お祭りサポート専門会社」を謳うオマツリジャパンだ。祭りコンサルティングや祭りの場を通じた企業プロモーションに関わる同社がコロナ禍に入って最初に企画したのが、普段見ることのできない神事をリアルタイムで配信する「エアかなまら祭」。また、ツイッターで「#好きな祭りの話をしよう」というハッシュタグをつけて自分の好きな祭りに関して投稿する企画をスタートさせると、こちらは1カ月で約1500件の投稿がアップされた。そのほかに「WEB盆踊り大会」「オンラインセルフ祭」「エア阿波おどり」など、コロナ禍ならではの企画を次々と打ち出している。

 多くの祭り・盆踊りが中止になっている現状について、オマツリジャパン代表取締役の加藤優子氏はこう話す。

「この夏は、どこも喪失感が大きいですよね。国から再開にあたってのガイドラインがはっきり示されているわけでもないので、再開のメドが立っていないのも大きい。みなさんどうしていいのかわからない状態というのが本当のところだと思います」

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