「頑張り方がわからない」役者引退の決断

――芸能界を去るイケメンのセカンドライフはどこに? 西森路代が"元イケメン芸能人"のその後を追う!

 俳優として、一見順調に歩んでいるかに見えた北村匡平さんは、イケメン俳優としてどこまでやっていけるのかに悩み、ついには「カッコイイってなんだろう」とまで考え始めた。そこから、選んだ道とは。インタビューの第2回をお届けします。

――イケメンとして消費されることに疑問を持って、辞めるときはどんな状況でしたか?

北村「当時の事務所の社長に相談したときは、『25歳でよく決心したね』と言われました」

――辞めて大学受験をしようと思ったのは、どういう理由からですか?

北村「頑張りようがわからなかったんですね。芸能界って運やタイミングやキャラクターもかなり関係があるし、使われるためのメソッドというものが見えにくい。最後の頃は、ほぼ鬱のような状態でした。でも、僕は高校時代から映画や音楽が好きだったから、映画の理論を大学で学んだり、映画に関する研究をしたいと思ったんです」

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