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【最終回】『李策の「NKIT通信局」』

史上最強のマルウェア「スタックスネット」使用も!? 北のサイバー攻撃の今後を占う

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――昨今、その資源の豊富さに注目が集まる北朝鮮。そのビジネスへの関心から、IT環境にも目がいくようなった。“生死”をかけて技術を磨く祖国・北朝鮮のIT事情を在日韓国人ジャーナリストが追いかける。

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『PHPサイバーテロの技法―攻撃と防御の実際』(ソシム)

「2014年1月から今年7月まで、北朝鮮は131回にわたり韓国軍にサイバー攻撃を仕掛けた――」

 9月10日、韓国の国会で、こんなデータが明らかにされた。しかし、これに驚く政治家やマスコミ関係者は、韓国にはほとんどいなかった。00年代の初めから現在までに、韓国は北朝鮮から数万回ものサイバー攻撃を受けている。その回数がわずかに更新されたところで、「またか」といった程度の反応しか起きなくなっているのだ。

 韓国で北朝鮮のサイバー部隊から標的にされているのは、軍のほか金融機関、テレビ局、電力会社などだ。09年以降は攻撃が大規模化しており、システムをダウンさせられるなどしたことによる被害額は、13年までの5年間だけで8600億ウォン(約870億円)に上る。もっとも、韓国経済全体の規模から見れば、この程度のダメージは微々たるものでしかない。致命的な被害を受けていないことが、北朝鮮のサイバー攻撃を「またか」とやり過ごす、ある種の“慣れ”につながっているように見える。

「こうした風潮こそが、一番危ない。北朝鮮は我々が気づかないところでもサイバー攻撃を重ねているはずで、有事の際にどんな影響が出るかわからない」

 韓国の情報機関・国家情報院(国情院)の関係者は、こう言って表情を曇らせた。

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