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第1特集
現場から見たドラマ制作鼎談【2】

入江監督の演出に影響を与えた過去の名作ドラマ集!「あのドラマがすごかった!」

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――新進気鋭の映像監督として、ドラマも次々と手がけている入江監督。ここでは、これまで見てきたドラマの中でも特に印象深いものを挙げてもらい、ポイントを聞いた。果たして、ドラマ監督入江悠を築いたものとは――?

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■こだわって撮りすぎて、撮影が終わらない!?
『金田一少年の事件簿』(日テレ)
[出演]堂本剛、ともさかりえほか [放送年]1995年

[解説]
この時期の堤(幸彦)さんは一番過激なことをやってた(堤は演出を担当)。金田一が謎を解くシーンでひとりずつ顔をアップで抜くでしょ。その撮影に時間をかけすぎたら朝になって、解決シーンまでたどりつけなかったことがあるらしいよ。


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■堤監督の演出は新しかったし大好き。でも……。
『ケイゾク』(TBS)
[出演]中谷美紀、渡部篤郎ほか [放送年]1999年

[解説]
劇場版まで見に行ったくらい好き(堤は演出担当)。ただ、堤さんの最近の映画オリジナル作品には首を傾げざるをえない。「映画ってこういうもの」という定型にはまっちゃってる気がする。この作品みたいに無茶苦茶な文法のドラマのほうが、ずっと面白いよね。


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■予想外に基礎が固いクドカン脚本
『木更津キャッツアイ』(TBS)
[出演]岡田准一、櫻井翔ほか [放送年]2002年

[解説]
今につながる早いテンポで展開するドラマの流れは、本作で決定的になったよね。でも、うわべだけじゃなくて、プロットの基礎はしっかりできていた(宮藤官九郎脚本)。たとえば『愛という名のもとに』(フジ/92年)にもあったような“チームもの”の醍醐味とかね。



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