サイゾーpremium  > 特集  > 企業裏事情  > ソニーとパナは【ビジネス書】でも落ち目?
第1特集
落ち目の企業は用なし!? ビジネス書の世界でも凋落中【1】

伝家の宝刀"社長本"か批判本ばかり……ビジネス書の世界でも人気・業績凋落中!

+お気に入りに追加

──本特集ではこれまで、ソニー・パナソニックのプロダクトや経営戦略に関する話題を取り扱ってきた。ここでは少し趣向を変えて、人気があるか、あるいは世間的に注目を集めているか否かのひとつの指標ともいえる、ビジネス書の世界での扱われ方を見ていきたい。

1207_psp02.jpg
京都に鎮座するPHP研究所本社。ここから次々と松下幸之助本が生み出されているわけである。

 企業の経営戦略やプロダクト・サービスの開発ノウハウ、社長の経歴から仕事のありかたを学ぶ「企業モノ」は、ビジネス書の世界の一大ジャンル。当然、ソニーとパナソニックを取り扱ったものも多く刊行されているのだが、ソニー本とパナソニック本は大きく趣を異にしている。

 ソニーからグーグルの社長に転身した辻野晃一郎の『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』(新潮社)や、ジャーナリスト・片山修『ストリンガー革命 ソニーの何を変えたのか』(祥伝社)、デジタルメディア評論家・麻倉怜士の『ソニーの革命児たち――「プレイステーション」世界制覇を仕掛けた男たちの発想と行動』(IDGコミュニケーションズ)など、ソニー本にはOBや外部の人間による、会社内部の蓄積や変革から学ぼうという、まさに「ザ・ビジネス書」という内容のものが多い。

 他方パナソニック本には、松下幸之助創設のPHP研究所、つまりは身内が刊行するものが多く、松下による『道をひらく』『社員心得帖』、松下と松下政経塾による『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』と自著が目立つ。他社から刊行されたものについても、松下政経塾出身の実業家・小田全宏による松下哲学解説本(『1分間 松下幸之助 逆境を力に変える不屈の人生哲学77』ソフトバンククリエイティブ)や、PHP研究所代表取締役常務・佐藤悌二郎がまとめた松下講演録(『松下幸之助から未来のリーダーたちへ』アチーブメント出版)など、やはり創業者モノが散見される。

 ソニーの創業社長のひとり、盛田昭夫も『学歴無用論』(朝日文庫)や、ビジネス書ではないが石原慎太郎との共著『「NO」と言える日本─新日米関係の方策』(カッパホームズ)のようなベストセラーを持っているが、それにしても松下幸之助本の多さは突出している印象だ。いくら「経営の神様」とはいえ、持ち上げられすぎではないか。

「パナソニックって、ちょっとヘンな会社なんですよ」

 そう笑うのは、国内外の家電・デジタル機器メーカーに明るいジャーナリストの本田雅一氏だ。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2019年8月号

中韓エンタメ(禁)大全

中韓エンタメ(禁)大全

韓国人気モデル「ジェナ」日本初セクシー

韓国人気モデル「ジェナ」日本初セクシー
    • 【ジェナ】韓国の美モデル参上

インタビュー

連載

    • 【小倉優香】韓国の友達が多いんです。
    • 【日向カリーナ】ブラジル系モデルの古風な一面
    • 愛しさと、切なさと、【熊田曜子と】
    • スマホとSNS以降の【ネットの未来】
    • 【安藤寿康】人間は"教育"によって生かされている(前)
    • 高須基仁/【反社】との交際くらいで騒ぐな!
    • 己の殻を破る【ギャル】が祭に集う
    • 中国【ファッションアプリ】の裏事情
    • 【Lil Nas X】栄光と挫折と突然の告白
    • 町山智浩/【トム・オブ・フィンランド】ゲイ・カルチャーの革命家
    • 医師と大手メディアと【製薬会社】の利益相反
    • 小原真史の「写真時評」
    • 五所純子「ドラッグ・フェミニズム」
    • 笹 公人「念力事報」/闇営業物語
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ博物館」
    • 稲田豊史/『ホットギミック』"鈍い女"がモテる理由
    • LAのDJが懐古する【90年代のクラブシーン】
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 【都市計画】のスペシャリストがビールで街を盛り上げる!
    • 幽霊、殺されても咎人となるニート。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』