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DJ DARUMA & JOMMYの「BLACK PAGE」【19】

令和の間違いない異端児 出会いは突然ギャラリーで

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――ダンスフロアからの新たな刺客。DARUMAとJOMMYの画期的音楽探究。

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(写真/岩澤高雄[The VOICE])

今月のゲストは独特のドローイングでその名を轟かせるアーティスト・Ryota Daimon氏。ダルジョミさんの世代を超えた友達かと思ったら、実は意外な場所をきっかけに出会っていたようで。

DJ DARUMA(以下、D) ぶっちゃけ、Daimonくんのこと全然知らなくて(笑)。今年、目黒にある「ギャラリー月極」に行ったときにトイレを借りたんですけど、2階の事務所にスプレーで直接絵が描かれたソファがあったんですよ。すごいクールだなと思って、ギャラリーの友達に「これ何?」って聞いて、「Ryota Daimonくんが描いたんだよ」って教えてもらったことがきっかけだったんです。そこでインスタのアカウントを教えてもらい、メンションを付けてストーリーズにアップしたのかな。そしたら「今度エキシビションをやるので遊びに来てください」とDMが届いて。

Ryota Daimon(以下、R) そうでしたね。僕、実はDARUMAさんとJOMMYさんがやってる『EDGE HOUSE』に普通に遊びに行ってたんですけど、DMを送ったときは、そのイベントのDJをやってる人って認識じゃなかったんですよね(笑)。

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Daimon氏から提供いただいた、まさに「言葉じゃ説明できない感動」をアートで表現する過去の作品たち。

D これも何かの縁なのでエキシビションに足を運んで、会場で会った人に「すみません、Daimonさん、いらっしゃいますか?」って話しかけたら、「あ、僕、Daimonです」っていう出会いでした(笑)。しかも僕よりも先に奥さんや娘がDaimonくんの展示に行ってたみたいで、エキシビションの後に「Ryota Daimonって知ってる? やべーよ」って話したら、「あ、今ごろ気がついちゃいました?(ニヤリ)」みたいなリアクションをされて(笑)。なので冒頭で話した通り、その出会いからまだ時間も経ってなくて、素性はまるで何も知らないんです。ということで、いろいろお聞きしたいんですが、まず出身は?

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R 東京の府中です。

JOMMY(以下、J) あ、僕は武蔵境だから近いね。年齢は?

R 今年26歳になる年です。中学から吉祥寺の学校になったんですが、とりあえず小さい頃から絵ばっかり描いてました。

D インスタを見る限り、かなりスケボーも好きだよね。

R スケボーも好きなんですけど、高校ではダンスもやったり。

D&J 俺たちもだよ!

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R 3人グループでストリートダンスみたいなことをやってて、帽子を置いて1日7000円とか稼いでました。学校にダンス部もあったんですけど、「みんな同じ振り付けとかマジダセぇ。音聴いて感じて体動かす感じっしょ」とか言ってました(笑)。

D 最高! 作品を作り始めたきっかけというのは?

R 最初は遊び感覚ですね。とりあえずお金が欲しくてバイトするじゃないですか、高校時代って。でも、遅刻したりシフト間違えたりで、クビになってばっかでした。なんか、情熱を注げなかったんですよね。結局、大学も中退しちゃってるんで。

D 大学はどこへ?

R 武蔵野美大です。

D しっかりアートじゃん!

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R でも、建築科だったんですよ。

J それはなぜ?

R 高校のときに地中美術館のアート展みたいなイベントに行ったんですけど、そこでウォルター・デ・マリアの展示室を見て、衝撃を受けたんですよ。もう感動しちゃって。もはや僕の中ではディズニーランドとかそういうアミューズメントを超越した空間に感じて、「言葉じゃ説明できないけど、この感動を作りたい!!」って思うようになって。それで建築科に進学しました。

D その志で、なぜ中退してしまったの?

R 建築って、めっちゃ下積みが必要で、自分の作品を発表するまで相当時間がかかるな、って察したんですよ。大学の課題とかもしっかりやってたほうなんですけど、ダメ出しされるし、マジで悔しくてスケボーばっかしてました。

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