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友清哲のビールの怪人【31】

JRの高架下に登場したわずか3坪の小さな醸造所――次なる目標はブルワーを育てるスクールを作ること

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――すべてのビール党に捧ぐ、読むほどに酩酊する個性豊かな紳士録。

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「サイゾーは愛読誌なので嬉ションが出そうです!」と語る見木久夫さん。ちなみに「26K」という名称の由来は、東京駅から26キロ地点に存在することに由来しているそうだ。

 ほんの10年前くらいまで、東京を突っ切るJR中央線沿いのあちこちに、いわゆる“開かずの踏切”があった。そのひとつが武蔵野市の武蔵境駅周辺で、かつては踏切ひとつを渡るのに何十分もかかる交通の難所として知られたものだ。

 ところが今日、再開発によって線路は高架の上に移り、町並みもきれいにリニューアル。高架下に生まれたスペースには飲食店を中心に多様な店舗が連なり、実に住み心地の良さそうな環境に一新されている。

 今回ご登場願った「26Kブルワリー」は、まさにその高架下に出現したマイクロブルワリーである。

「もともとはJRさんから、『テナントが空いているので何かやりませんか』とお声がけいただいたのが、ブルワリー立ち上げのきっかけでした。はやりのクラフトビールは、この地域のひとつの売りとしてうってつけに思えたんです。ただ、割と広めのテナントなので、単独でやるには手に余りそう。そこで、地域のカフェ事業者と提携して新しいスペースをつくることにしました」

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