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友清哲のビールの怪人【26】

地域の人々の出会いの場――英国の社交場を川崎に! 次なる仕掛けは……ヤキトリ×クラフトビール!

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――すべてのビール党に捧ぐ、読むほどに酩酊する個性豊かな紳士録。

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店名の由来は映画『007』の第一作に登場する秘密の島、「クラブ・キー」から。将来的には故郷・秋田をはじめ、地方での事業展開も狙っていきたいと佐藤さんは語る。

 ブルワーに転身する前は、音楽活動を行っていた鍵屋醸造所の佐藤学さん。酒造りの世界に元バンドマンは珍しくないが、佐藤さんの場合はイギリスに渡って活動していたというから本格的だ。

「26歳の時、当時のバンドメンバーと一緒にビザを取得して、イギリスへ渡ったんです。向こうは投げ銭の文化が根強いので、どうにか音楽で食べていけるのではないかと考えたのがきっかけでした」

 ひとまず現地の和食店に職を求め、タイ人に寿司の握り方を習うというレアな体験をしながら、4年ほど音楽に打ち込んだ佐藤さん。その間、現地のレーベルとの付き合いが始まるなど、異国での挑戦は順調に見えたが、ビザが切れたのを機に日本へ戻ることになる。

 30歳で再スタートするにあたり、佐藤さんが次に目をつけたのはパニーニの移動販売だった。移動販売車を用意し、JR新川崎駅近くにパニーニの製造所を兼ねたカフェ「CLUB KEY」をオープンしたのは2014年のことである。

 ところが、予想に反してカフェのほうが忙しくなり、少しずつ移動販売事業を縮小(※現在は事業譲渡済み)。18年には「CLUB KEY」の2号店をJR鹿島田駅前にオープンし、これが現在のメイン店舗となっている。

 なお、店作りにあたってイメージしたのは、イギリスでなじんだパブの形態だという。

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