サイゾーpremium  > 連載  > アッシュ・ハドソンのアングラ見聞録【35】/日本のkawaiiに感化された【エロティック】アーティスト

――カメラマン・デザイナー、そして親日家としても知られるアッシュ・ハドソン。そんな彼が自らが体験した日本の“アングラ文化”を詳細にレポート。

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https://www.kawaiisuga.com/Instagram〈kawaii.suga

 俺は自他ともに認めるインスタグラム中毒だ。なぜなら、インスタでは素晴らしい才能を持ったアーティストと出会うことが多いからだ。今回紹介するのは、数カ月前にインスタで見つけた、アメリカのシカゴ在住のエロティックなイラストを描くイラストレーター、イザマー・メディナ a.k.a Kawaii Suga(カワイイシュガ)だ。

 彼女のイラストの題材は、主に縄で縛られたりボンデージを身にまとったSM嬢や、巨大なサイズにデフォルメされた男根と戯れているセクシーでカワイイ女たちだ。彼女はグラフィティのアーティストたちのように、アメリカの郵便局に置いてある宛名用のステッカーにイラストを描いて街中に貼ったりと、ストリートなアーティスト活動もしていて、そんなところも俺は気に入っている。

 最初に彼女のイラストを見たとき、淡いピンクやクリーム色の色使いとか繊細なタッチがアメリカのイラストにはない感じで、日本在住の生粋の日本人イラストレーターかと思っていた。インスタのアカウント名も「カワイイシュガ」というネーミングだったしね。しかし予想は外れたものの、やはり日本人のイラストにはかなり影響を受けているようだった。

「KawaiiはSNSだけで使っている名前よ。日本のアーティストにはものすごく影響を受けているわ。例えば天野喜孝でしょう……そのほかにもアラーキーや須川まきこ、宇野亜喜良、伊藤潤二、佐伯俊男、駕籠真太郎、山本タカトといったイラストレーターたちからインスパイアされたわ」

 俺の知らないイラストレーターの名前ばかりが挙がってくる。さっきも言ったように彼女のイラストで描かれる女性たちは、みんな本当にセクシーでカワイイんだけど、そんなイラストを描く彼女自体にもすごく興味を持つようになったんだ。せっかくなので、どんなセックスが好きか質問してみた。

「私はセックスをしていないと落ち込んじゃうタイプなの。それと、セックスをするときは最初にちゃんとアソコを舐めてもらわないとね。あとは、腕と足に手錠をかけてもらうのも好き。あ、オモチャを使うのも楽しいわ。髪の毛を引っ張っぱられるような、ちょっと乱暴でラフなセックスが大好きなの」

 マジかよ……ちょっと幻滅されてしまうかなと思って聞いたことだったが……これは、シカゴまで会いに行くしかないな。とまあ、そんな冗談は抜きにして、来年は俺のアパレルライン〈Conart〉(コナート)のレディースをスタートする予定だから、真っ先にイザマーに声をかけようと思っている。

(翻訳/松田敦子)

アッシュ・ハドソン
1972年、ロサンゼルス生まれ。ガンズ&ローゼズのギタリストであるスラッシュを実兄に持つ。幼少期からグラフィティ・アーティストとして活動を始め、自身のブランド〈コナート〉を立ち上げる。親日家として知られており、近年は新たなクロージングライン〈アッシュ・コレクション〉のデザイナーや、カメラマンとしても広く活躍している。インスタグラム〈@ashfoto〉

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