サイゾーpremium  > 連載  > アッシュ・ハドソンのアングラ見聞録【32】/【タイ】のダーティでセクシーな夜遊び案内

――カメラマン・デザイナー、そして親日家としても知られるアッシュ・ハドソン。そんな彼が自らが体験した日本の“アングラ文化”を詳細にレポート。

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 最近のお気に入りのバケーション先はタイ。「住んでもいい」って思っているくらいだ。なんでそんなにタイが好きかと聞かれたら、そこには日本と違うダーティでセクシーな夜があるからだ。道には売春婦がたくさんいて、泥酔している外国人観光客もいる。日本の性事情はちょっと秘めたイメージがあるが、タイはいろんな意味でおおっぴらだ。中でも、俺は性転換手術をしたレディボーイに興味があって、リサーチのためにタイに飛んできた。

 レディボーイを初めて撮影したのは、3年くらい前でタイのサムイ島だった。ストリートをフラフラ歩いていたらレディボーイのバーが数軒あって、彼女たちが投げキスで呼びかけてくるもんだから、興味本位で入ってみた。25ドルを手渡すと、すぐ撮影に応じてくれて、その後「フェラはどう?」って言われたけど、さすがに断った。確か追加で10ドルくらいだったけれど。

 今回訪れたのは「クラビ」という街。マレーシアから飛行機で1時間くらいの場所で、観光客が多数訪れる安全でのんびりしたリゾート地だ。街に数軒あるレディボーイのクラブに出向き、制作費が少なそうなキャバレーショウを鑑賞した後に、1人100ドルで2人のレディボーイにホテルに来てもらうよう交渉した。彼女たちはとてもフレンドリーで、物を盗むような素振りも見せないし、撮影にも協力的だった。掲載している写真は、そのうちのひとりの可愛いほうだ。フェミニンだし、ボトックスで頬をふっくらと膨らませていて、何も知らなかったら、きっと女性だと信じてしまうだろう。正直、俺のムスコもちょっと反応していたしね(さすがに何もしなかったけど)。年齢は20代半ばで、バンコク出身だそうだ。15歳くらいのときに手術をして、それからずっとキャバレーショウに出ているらしい。

 残念ながら日本人のレディボーイには会ったことがない。女装をしてるゲイボーイなら会ったことあるけど、それはちょっと違うからな。日本も性転換手術を受けてテレビで活躍するタレントもいるが、やはりタイほどポピュラーな印象はない。それはきっと、日本ではまだどこか性に対して“秘めた”感じがあるからだろうな。そういえばこないだ、六本木でタイ人であろうレディボーイ2人組に遭遇して、「ヤムヤム(フェラチオ)してほしい?」っていきなり話しかけられた。突然だったし、「だ、大丈夫だよ」って言ったのに2ブロックも俺の後を着いてきやがった。国が変わっても、タイ人のレディボーイはハングリーだと感じた。

(翻訳/松田敦子)

アッシュ・ハドソン
1972年、ロサンゼルス生まれ。ガンズ&ローゼズのギタリストであるスラッシュを実兄に持つ。幼少期からグラフィティ・アーティストとして活動を始め、自身のブランド〈コナート〉を立ち上げる。親日家として知られており、近年は新たなクロージングライン〈アッシュ・コレクション〉のデザイナーや、カメラマンとしても広く活躍している。インスタグラム〈@ashfoto〉

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