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インタビュー
若者が奏でる、今を生きるロックンロール

【錯乱前戦】「『太鼓の達人』でブルーハーツにハマった」回顧主義ではない同時代のロックンロール

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――今年、成人式を迎えた青年たちで構成されたバンド、錯乱前戦。彼らが鳴らす音楽は荒々しくて青くさく、ブルーハーツや銀杏BOYZを彷彿させるが、紛れもなくこの時代のロックンロールである。

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(写真/西村満)

 昨年ブレイクしたあいみょんの楽曲に「君はロックを聴かない」という歌があったけど、ラッパーやボカロPなどに注目が集まる昨今、ロックンロールは若者にとって、もはや時代遅れの音楽なのか? いや、そんなことはないようだ。東京都内の高校の軽音部で結成された、全員20歳の5人組ロック・バンド、錯乱前戦。彼らがかき鳴らす音楽は、今もなおロックンロールが若者たちを突き動かすエネルギーとなっていることを、なによりも雄弁に物語る。

 その中心にいるのは、小学生の頃からブルーハーツを愛聴していたというフロントマンでボーカルの山本だ。その激しいライブ・パフォーマンスとカリスマ性で、ひときわ目を引く存在である彼とブルーハーツの出会いは、少々意外なものだった。

「小さい頃、Wiiの『太鼓の達人』っていうゲームにハマって、それにブルーハーツの曲が入ってたんですよ。本人が歌っているものじゃなくてインストだったんですけど、『TRAIN-TRAIN』とか曲がすごくカッコいいなと。それでブルーハーツを聴くようになって、そこからクイーンとかローリング・ストーンズとかセックス・ピストルズとかにハマって……ブルーハーツ以外は、ホント洋楽ばっかり聴いてました。で、高校に入ってから、日本のカッコいいバンドをいろいろ知った感じですね」(山本)

 彼の言う「日本のカッコいいバンド」とは、銀杏BOYZやキングブラザーズ、毛皮のマリーズなど、ライブの激しさと高い熱量で人気のロック・バンドばかりである。それにしても、なぜ彼は数ある音楽の中で、これらのバンドに大きな魅力を感じてきたのだろうか?

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