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【premium限定連載】芸能ジャーナリスト・二田一比古の「週刊誌の世界」

小栗旬の野望はハリウッドだけにとどまらない! 目指すは北野武か!?

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『映画ノベライズ 銀魂2: 掟は破るためにこそある』(JUMP jBOOKS)

 今秋、真田広之(58)がこれまでの役者としての功績が認められ紫綬褒章を受章した。ハリウッドに渡ってすでに15年。渡米前、真田は「日本人が当たり前のようにハリウッド作品に出演する時代を築きたい思いで飛び込んだ」と語っていた。次は誰が続くのか、それともいないのかと囁かれるなか、小栗旬(35)のハリウッド映画出演が決定した。2020年公開の『ゴジラvsコング』に主要キャストとして名を連ねる。映画のプロデューサーは『銀魂』など小栗の代表作を見て決めたというが、その背景にはこんな話もある。

「小栗が所属する事務所は普通の芸能プロとは違い、映画プロデューサーとして活躍していた山本又一郎氏が立ち上げた異色の事務所。芸能界のしがらみなど関係なく、他の事務所に気を使うことなくいい作品にいい役者を起用するなど映画本来の作り方を推進している。小栗はその一番弟子。ハリウッドにも顔の広い山本社長が熱心に売り込んだ成果もある」(映画関係者)

 小栗が所属する事務所は、田中圭、綾野剛、木村文乃といった本格志向の役者が年々増えている。それは彼らが「事務所の方針に興味を持った、小栗の影響」とも言われている。

 小栗を慕う後輩のためにもいい見本を示すべく、ハリウッド進出は小栗の野望だった。「俺がさらにハリウッドの道を切り開けば、後輩が続き易い」という気持ちもあったという。今回の映画出演が1本きりで終わっては意味がない。真田のように継続できるかどうかがカギ。実は小栗と真田は似たような足跡を辿っている。小栗は父親も兄も映画の仕事に携わっていた環境もあって、真田と同じく子役出身。「子役は大成しない」というジンクスがよく言われる。なまじ子役で大成すると子役のイメージが強くつき、なかなか子役のイメージから抜け出すことができなくなるからだ。安達祐実がその典型であり、それとは反対に真田も小栗も子役時代は無名に近かった。大人になった2人は“イケメン俳優”枠に入り、女性人気が先行。私生活でも次々と浮名を流した。真田は葉月里緒奈との不倫。小栗は2012年に山田優(34)と結婚したが、交際時から女遊びで騒がれた。「小栗はまだ遊びたい盛りでしたが、山田に捕まった形。結婚してからも浮気騒動があったが、山田は小栗をしっかり管理。アゲマン妻と言われています。そんな小栗も子供が2人生まれると遊びを自重。今では家庭人になっています」(女性誌記者)

 若い時にスキャンダルでも騒がれた2人だったが、今度はハリウッド進出まで小栗が真田の後を追う。なんとも不思議な縁を感じる。

 真田に続き小栗のハリウッド進出。それはイケメン俳優ブームに警鐘を鳴らすものとも言われている。芸能関係者が話す。

「韓流ブームが起き日本でもイケメンブームが起こった。プロダクションもイケメンならばとりあえず売れると、コンテストなどを開催してイケメンを集めた。確かにイケメンだけで売れたが、所詮は一過性。最終的に俳優は実力がないと長続きしない。役者としてのスキルがなければやがて仕事はなくなり続かなくなる。事務所は売れなくなったら、次のイケメンを用意するだけでいい」

 グラビアからタレントになるグラドルと同じ構図だ。小栗は事務所社長の助言もあって役者としてスキルをさらに磨いた。最近の映画やドラマを見ても、役者としての評価は高くなっている。役者としてだけでなく、小栗はプライベートでの動きにも変化が出ている。通称「小栗会」と呼ばれる、妻夫木聡や若手俳優が多く集まりお酒を飲みながら交流しているという飲み会を馴染みの飲み屋で行っている。芸能関係者が解説する。

「芝居談義をしながら小栗は後輩たちに役者としてのあり方を話しているそうです。そこには、ゆくゆくは役者だけではなく、映画監督やプロデューサーとしてやっていくという野望もある。その時小栗が声を掛ければ、役者が手を挙げて参加するための人間関係作りの場と言われています。山本社長は70歳を超える高齢。いずれ事務所の後継ぎに小栗がなるのが既定路線とも言われており、そうなれば小栗は役者業だけでなく、監督から演出までスキルを磨き、後輩たちの活躍の場を作ることになる。北野武がお笑いから役者、監督と仕事を広げ、一時はたけし軍団まで作り、今や芸人だけでなく他の芸能人もたけしを尊敬し慕っているのと似ています」

 役者界の北野武になれるか、小栗の野望の幕開けである。

二田一比古
1949年生まれ。女性誌・写真誌・男性誌など専属記者を歴任。芸能を中心に40年に渡る記者生活。現在もフリーの芸能ジャーナリストとしてテレビ、週刊誌、新聞で「現場主義」を貫き日々のニュースを追う。

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