サイゾーpremium  > 特集  > アダルト  > テクノロジーが作る新しい結婚の形【1】/【ブロックチェーン】で刻む永遠の愛

――ますます結婚や出産率が低下する日本。突き詰めれば既存の制度に対する不信感の表れでもあるようだ。そうした中で、新しいテクノロジーを使って独自の契約を果たす人々も現れ始めている。テクノロジーの発展は、結婚制度を崩壊させるのか――?

1808_P068-071_graph001_520.jpg
●婚姻件数及び婚姻率の年次推移
資料:厚生労働省「人口動態統計」

 ビットコインなど仮想通貨の基幹技術であるブロックチェーン(以下、BC)を、結婚という領域に応用しようという動きが世界各国で活発になりつつある。14年10月、David MondrusさんとJoyce Bayotookさんは、世界で初めて「BC婚」を果たしたカップルとなった。舞台は、米フロリダ州オーランドのディズニーワールドで行われたBCイベント。ビットコインBC上に婚姻情報を記録した2人は、次のようなメッセージをともに添えた。

「For better or worse,’til death do us part, because the blockchain is forever」〈健やかなる時も病める時も死が2人を分かとうとも(愛を誓う)ブロックチェーンは永遠だから〉

 BC――より正確には、膨大な数のノード(ネットワークに参加しているパソコン)を持つパブリックBCには、「改ざんがほぼ不可能」という特徴がある。しかも、地球壊滅レベルの戦争や災害でも起きない限り、半永久的に記録が残る。そこで、BCに婚姻関係を記録することで、永遠の愛を誓うことにしたというわけだ。もしも離婚した場合には、またここに上書き保存することになる。

 16年7月には、ビットコイン活動家・Oles Slobodenyukさん、Irina Dkhnovskayaさんカップルも、BCプラットフォームに“婚姻届け”を提出。結婚証明書を発行している。日本ではエンジニアの河崎純真さん、美加恵さんカップルが、BC上に婚姻関係を書き込み、知る人ぞ知るニュースとなった。

 なぜ、BC婚を選択するカップルがぽつぽつと現れるのだろうか? それは何か新しいデジタル・カルチャーの出現の予兆なのだろうか。

「BCに婚姻関係を書き込むという行為は、教会や神社で神に愛を誓う儀式に似ていますよね。ただ、愛を誓う対象が神ではなくてテクノロジー。そんな印象を受けます」

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2021年2月号

“男性学”のススメ

“男性学”のススメ
    • 【男らしさ】イメージの変遷
    • 男性学(基)【ブックガイド】
    • 【キリスト教】の男性優位主義
    • 女子が萌える【ラップ男子】
    • コロナ禍で始動【Zoomgals】
    • サンドウィッチマン【男同士のケア】
    • 【青柳翔】が語る“男らしさ”
    • オトコが乗る【軽自動車】
    • 【マンガ・アニメ】の軽自動車
    • 【ジャニーズ】男性アイドル像
    • 時代錯誤な【ジェンダー観】
    • 【サザエさん】は有害か?
    • 『サザエさん』の【初回】
    • 【井田裕隆】に聞くAV男優像
    • ポルノ視聴と【男性性の劣化】の関係
    • おじさんの【フェイスブック】
    • 【フェイスブック運営】側とのズレ
    • 育児特化の【ベビーテック】
    • 5秒でわかる【ベビーテック】
    • 【自民党】に根付く男尊女卑

「篠崎こころ」ラグジュアリーに魅せた麗しさ

「篠崎こころ」ラグジュアリーに魅せた麗しさ
    • 【篠崎こころ】召しませ #金髪ショー党

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 【岡田結実】バラエティの人気者はエゴサで成果を感じる
    • 【STUTS】人気トラックメイカーがラップに初挑戦!
    • 【土井裕泰】TBSのエースディレクターの問題作に迫る

連載

    • 【あまつまりな】流れに身を任せちゃうんです。
    • 【グレイテスト・ラウンドガール】に新メンバー!
    • あの素晴らしい【恵美】をもう一度
    • 【コロナと不況】21年に生き残る術
    • 【萱野稔人】ソロ社会化とコミュニティの変化
    • ありがとう、【小松の親分さん】
    • ワクチンがつくる【コロナ後の世界】
    • 【丸屋九兵衛】ショーン・コネリーを語る
    • 【町山智浩】「ストレンジ・フィーリング」カトリックの洗脳とオナニー
    • 【コロナ対策論議】の根本的欠如
    • 「謎」と「静」で振り返る【2020年】
    • 【小原真史】の「写真時評」
    • 【笹 公人】「念力事報」鬼狩りの時代
    • 【稲田豊史】「妻が口をきいてくれません」圧巻の“胸クソ”読後感
    • 【辛酸なめ子】の「佳子様偏愛採取録」
    • 【本場仕込み】のビールが飲める“リビングルーム”
    • 【更科修一郎】幽霊、批評家は文化的背教者なのか。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』