サイゾーpremium  > 特集  > アダルト  > 井伊家を再興させた直政のアナルセックス効果【3】/【井原西鶴】の最大傑作は男色だった?
第1特集
井伊家を再興させた直政のアナルセックス効果【3】

“セックス”描写がなくても大人気!井原西鶴の最大傑作は『男色大鑑』だった?

+お気に入りに追加

前々記事「顔とアナルを駆使して“立身出世”!――井伊直政は家康の“愛人”だった?男色が武士の出世を左右したワケ」の中でも紹介した、江戸期の人気作家・井原西鶴の浮世草子『男色大鑑』。昨年BLコミカライズ版(全3巻/KADOKAWA)が発売され、大きな話題となった同作は、どんな時代背景を示していたのか――読み解いていこう。

1801_column2_01_400.jpg
BL版『男色大鑑』(KADOKAWA)で描かれた「傘持てもぬるゝ身」(左)の惨殺シーンと、「玉章は鱸に通はす」(右)のセックスシーン。実際の『男色大鑑』に性描写はないそうで、「BLだとセックスしないと売れないというのも面白い」と染谷氏は話す。

 西鶴といえば、『好色一代男』などで知られているが、 実は彼の書いた『男色大鑑』は全8巻40章にわたって武家社会における衆道、そして町人社会に属する歌舞伎若衆を取り上げた大作であり、実はこちらが「代表作だ」との声もある。

「西鶴の残した作品の中で、『男色大鑑』は圧倒的に文量が多いんです。もちろん、量が多ければいいというものではありませんが、彼は一昼夜に俳句を何句読めるかという矢数俳諧で2万3500句という金字塔を打ち立てた人物。人一倍数にこだわった人ですから、一番作品数を盛り込んだ『男色大鑑』に彼がいかに力を注いでいたかがわかります」(前出・染谷氏)

 例えば第二の二「傘持てもぬるゝ身」は、寵童となって明石藩の殿に近づいた美少年・小輪の愛と裏切り、執着を描く。小輪は殿からこの上ない寵愛を得つつもあえて別の念者と関係を持つ。そして密会が発覚し、小輪は万座の席で殿になぶり殺しにされるという、凄惨で複雑な物語だ。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...
この記事を購入※この記事だけを読みたい場合、noteから購入できます。

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2020年3月号

バンクシー&現代(危)アート

バンクシー&現代(危)アート
    • 【バンクシー】の矛先と日本
    • バンクシーと【パルコ】の関係
    • 社会を斬る【次世代アーティスト】
    • 【石川真澄×くっきー!】異端美術対談
    • レン・ハン自殺後の【中国写真】
    • 【舐達麻】が吐くラップとタトゥー
    • 【刀剣乱舞】狂騒曲
    • 芸術なのか?【AIアート】の真贋
    • AI推進国【韓国】のAIアート
    • 【高山明×中島岳史】「不自由展」圧力と希望
    • あいトリをめぐる【政治家たち】
    • 【書肆ゲンシシャ】が選ぶ(奇)写真集
    • 【天皇肖像】の含意とアート群
    • 【美術展ビジネス】に群がる既得権益
    • 現代アートの今がわかる書籍群

池田ショコラ、甘くて苦いオトナグラビア

池田ショコラ、甘くて苦いオトナグラビア
    • 【池田ショコラ】大人に脱皮

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

    • 表紙/都丸紗也華「このへんで跳ねたいんです」
    • 【ぴーぴる】天真爛漫娘の現代っ子放談
    • 必ず最後に【杏】は勝つ
    • 【ベビーテック】の伝道師が語る普及の道
    • 【萱野稔人】"殴り合い"はなぜ人間的なのか
    • 【イズム】が蘇る2020年の音頭
    • 米発【ミートテック】が狙う中国人の胃袋
    • 【丸屋九兵衛】アンバーを語る
    • 【町山智浩】「スキャンダル」TV局トップのセクハラを暴け!
    • 世界の左派が掲げる【反緊縮経済政策】
    • 小原真史の「写真時評」
    • 笹 公人「念力事報」/令和のマスク騒動
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ博物館」
    • 稲田豊史/「So kakkoii 宇宙」小沢健二の鎮魂歌
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 震災をきっかけに浸透した「んだ」のビール
    • 更科修一郎/幽霊、雑誌もまた老いて死んでいく。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』