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第1特集
マンガは美容をどう表現するのか?【2】

整形女子の対決を描いた埋もれた名作――整形と芸能界『恋の奇跡』

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ドラマ化もされた『恋の奇跡』(もりたゆうこ/講談社)。

 こちらの記事では紹介しきれなかったが、ダイエットで別人のように生まれ変わった女性を主人公に、もうひとりの美人との対決を描いたマンガがもりたゆうこの『恋の奇跡』(講談社)だ。

 太っているが裕福な家庭で両親に愛されていた18歳の妙子。だが父の親戚という触れ込みでやってきた美女・雪乃によって家庭は崩壊してしまう。自殺未遂をしたことで出会った医師・聖によって美しい容姿に生まれ変わった妙子は、やがて芸能界で雪乃と対決するようになる。陰謀によって妙子を追いつめようとする雪乃だが、やがて雪乃の美貌も整形手術によって作られたものであることが明らかになる。

 このマンガは99年にテレビ朝日でドラマ化されたのだが、その際に、当時「魔性の女」とされていた葉月里緒菜が妙子を演じ、特殊メイクで太った姿も演じたことが話題になった。悪女の雪乃を演じたのは、そのころ清純派イメージの強かった菅野美穂だったが、なかなかの怪演を見せていた。DVDは発売されておらず、現在は視聴困難だが、埋もれさせるには惜しい作品である。

 原作のほうは単行本と講談社漫画文庫版、いずれも現在は新品では入手困難だが、Kindle版も利用可能なので、興味のある人はアクセスしてみてはいかがだろう。

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