サイゾーpremium  > 特集  > タブー  > 【くるり】を生んだ京都音楽、その歴史

――これまで京都からどんな音楽が発信されてきたのか? よど号ハイジャック事件に加わったメンバーもいた裸のラリーズから、ステージで放尿する非常階段、東京や海外と交感するクラブ・シーンにいた大沢伸一、メンバーの加入・脱退を繰り返すくるりまで、キケンな側面もある京都発ポップ・ミュージック史をソウカツ!

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幻のバンドといわれてきた裸のラリーズは、全共闘時代である60年代後半に京都で結成された。

 京都発のバンドと聞いて、30代の読者ならくるりを思い浮かべる人も多いだろう。あるいは、コアなリスナーであれば、村八分や非常階段などを挙げるかもしれない。

 いずれにせよ、京都からは折に触れて個性的なミュージシャンが登場しているが、本稿ではそんな京都発のポップ・ミュージック史を紐解いていきたい。

 まず、日本のロック黎明期である60年代後半に登場したバンドとして、裸のラリーズがある。同志社大学の軽音部に在籍していた水谷孝(ギター、ボーカル)を中心に67年に結成された、謎に包まれた部分が多いそのサイケデリック・ロック・バンドについて、水谷と同時期に同大学の軽音部に在籍し、一時的に裸のラリーズにも加入した久保田麻琴と親交のある音楽評論家・湯浅学氏はこう語る。

「60年代後半はフォークとグループ・サウンズ(GS)がはやったのですが、裸のラリーズはそのどちらでもない、突然変異的に生まれたバンド。久保田さんによれば、水谷さんは最初はフォーク・ロックを志向していたものの、どんどん音が大きくなっていったそうです」

 彼らの音源を聴いてまず驚くのが、破壊的なフィードバック・ノイズだ。GSバンドの演奏の場だったジャズ喫茶やディスコは音量が限られていた中で、水谷はギターとアンプの間に何台もエフェクターをつなぎ轟音を響かせた。

 また、結成時のメンバーに70年によど号ハイジャック事件を起こした赤軍派の若林盛亮(ベース)がいたが、バンドとして新左翼運動に傾倒していたのか?

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