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連載
林賢一のライク・ア・トーキングストーン【1】

いとうせいこう×奥泉光の文芸漫談セッションに見るトークの奥深さ

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――元放送作家で、現在は脚本家として心機一転活動する林賢一が、生のトーク現場に裸一貫突入! 事務所の大看板・古舘伊知郎を始めとした先達たちが繰り広げるトークライブをレポートする。

今月のトークライブ

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「文芸漫談」 武者小路実篤『真理先生』を読む
人物:いとうせいこう×奥泉光
日時場所:2015年4月16日 @北沢タウンホール
いとうせいこうと芥川賞の選考委員でもある小説家・奥泉光が漫談スタイルで行う超文学実践トークライブ。


 去年の10月「古舘伊知郎トーキングブルース2014」に構成で参加させてもらって以来、“トーク”に敏感な体質になってしまった。

 驚かされたのは、つい最近街中で耳にした次の会話だ。

「変な話だけどさ、ご飯って美味しいよね」

 まったく「変な話」ではない。むしろ、ごくごく「普通の話」である。世の中は「変な話」であふれているのだろうか。例えば、出かけ際に、こんなふうに言われたらどうだろう。

「変な話だけど……いってらっしゃい」

 ちょっとしたホラーだ。もう二度と帰宅できない予感すら漂ってくる。ここまできたら「変な話だけど、普通の話していい?」なんて意味不明なことを言われる日だって近い。

 ちょっと話がそれたが、つまり「変な話」は難しい、だが待てよ。もしかしたら、この「変な話」をきちんと成立させるのが“トーク”と呼ばれるのかもしれない。少なくとも「普通の話」だけのトークは許されない。ガールズトークだって、少しは「変な話」が混じっているはずだ。

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