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【CYZO COLUMN CURATION】西森路代の緞帳がおりたその後で【4】

「消費されるのはもう怖くない」自分の中の"軸"を持つ

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――芸能界を去るイケメンのセカンドライフはどこに? 西森路代が"元イケメン芸能人"のその後を追う!

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 俳優をやめて早稲田大学に入学、その後、東京大学大学院へと進んだ北村匡平さん。芸能人として、イケメンとして生きるための努力の仕方がわからなかった頃と、大学進学後の生き方とでは、どう変わったのでしょう。インタビューの完結編です。

――大学に入学したと同時にご結婚されたとお聞きしました。

北村 実際には大学への入学が決まった3月に入籍しました。22歳から同棲していたので、お互いの両親のすすめもあって。大学に入っても、まだふらふらしていると言えるかもしれませんが、芸能界にいたときよりは将来のことも考えられるようになり、安定への入り口に立てたと思ったので。

――精神的にも安定しましたか?

北村 勉強をすることで、すでに精神的には安定し始めていたので、結婚によって安定したいとは考えてなかったですね。努力の結果が成果になって見えるということが、僕にとっては、一番の心の安定でした。やっぱり、何をやったらいいのかわからない状態が病むんですよね。基本、芸能界では「待ち」の姿勢でいることが多かったので。

――一方で、北村さんは、最近、サンズエンタテインメントに所属されることになったんですよね。どういう経緯だったんですか?

北村 以前所属していた事務所のマネージャーからたまたま連絡があり、今、僕が東大の大学院に在籍していることなど近況を話したら、興味を持ってくださり、僕のプロフィールをサンズの社長に見せてくれたみたいなんですね。そうやって偶然来た連絡がきっかけになって、急展開で所属することになりました。

――アカデミシャンで顔も良いとなると、“イケメン学者”みたいな扱いでまた消費されるということは考えませんでしたか?

北村 サンズの方が、今の自分の軸は研究者であって、芸能人という枠ではなく文化人として扱ってくれるということで納得しました。ちゃんと大学で研究をして論文を書いて、こちらの世界で努力をしている限り、イケメンだからといって消費されたり批判されたりしても、もう平気です。それで、自分の人生がなくなるとは思わなくなりました。

――最後に、一回目のインタビューで「かっこいいって一体なんだろう」という言葉が出ましたが、今はかっこいいってなんだと思いますか?

北村 難しいですね。顔なのか生き方なのか。「かっこいい」という理由が顔だけだと、一瞬で消費されて終わります。でも、その人の経験だったりプラスアルファの魅力があれば、いくら消費されても減ることはない。だから、自分の経験や努力を「かっこいい」と言ってもらえるほうが、僕にとってはうれしいですね。

北村匡平(きたむら・きょうへい)
1982年、山口県生まれ。20歳でデビューし、映画『青い季節』(05年)主演、ほかCM等に出演。26歳で引退。早稲田大学文化構想学部を首席卒業後、現在は東京大学大学院修士課程で戦後映画史・表象文化論等の研究を行う。

西森路代(にしもり・みちよ)
1972年、愛媛県生まれ。フリーライター。アジア系エンタメや女性と消費に関するテーマなどを執筆。著書に『Kポップがアジアを制覇する』(原書房)、『女子会2.0』(共著/NHK出版)など。

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