サイゾーpremium  > 連載  > 過激なコラムニスト発掘!CYZO COLUMN CURATION  > 【留学生・ハサウェイ譲治】日本語の教科書になった Meisoさんの詩世界
連載
留学生・ハサウェイ譲治の日本語ラップ見聞録【4】

【留学生・ハサウェイ譲治】日本語の教科書になった Meisoさんの詩世界

+お気に入りに追加

――日本産ヒップホップのパーティを英国生まれの留学生がレポート!

1407_ccc_04.jpg
5月28日にMeisoさん(左)は『Sunshine and Coconut Water』をリリース。要チェック!(写真/柳舜仁)

 5月10日、渋谷のR-lounge。その日が待ち遠しかったのは、ファンでありながらライヴを観る機会を逃していたMeisoさんが出演することになっていたからです。

 高校卒業後からハワイに住んでいたMeisoさんは2003年に一時帰国した際に参加したB-Boy Parkで優勝し、注目されたラッパー。その後、坂本龍一さんやShing02さんのプロジェクトに参加したりしまして、13年よりハワイから東京へ拠点を移しています。そんな彼の刮目すべき点は、日本語のポテンシャルを最大限に引き出すリリックにあります。

 例えば、「真のマジックショー/森羅万象/諸行無常の響きをご覧頂こう」(「ダンス」より)や「舌は、まるで水を得た魚の群れだ」(「イエティ」より)のように、直喩や四字熟語も駆使しながら叙情的なラップを繰り出します。しかも、英語にはない日本語特有の単語や言い回しで主に構成。

 そんな彼の詞から、僕は日本語習得にあたり学ぶことが多く、語彙力が上がったばかりでなく、英語以上に物事を言い表しやすくなったとすら感じます。「諸行無常」という単語から仏教の根本思想の知識を得ることもできましたし。

 そうしたラップを初めてナマで体感したこの日、美しい詩世界に僕の耳は完全に支配されまして。そしてライヴ後、Meisoさんに話しかけてみました。いわく、子どもの頃からことわざが大好きで詩集や小説にも慣れ親しんできたそう。なるほど、「波の割れる海に/荒れるエスプリも/凪の湖並みに澄み通り」(「Be the Change」より)のようなラインは文学的です。

 僕は日本語を習得したつもりでしたけど、まだこんな幼稚な原稿しか書けないわけで……。Meisoさんのリリックを今後も教科書にします!

ハサウェイ譲治(はさうぇい・じょうじ)
1990年、ロンドン生まれ。2012年に文部科学省の国費研究留学生として来日し、東京の某大学で非漢字圏日本語学習者のための漢字学習法及び指導法について研鑽を積んできた。現在は、日本国内で就職活動中。営業職希望。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2022年6・7月号

目指すはK-POP? ジャニーズ進化論

目指すはK-POP? ジャニーズ進化論

移ろいゆくウクライナ避難者

移ろいゆくウクライナ避難者
    • 移ろいゆく【ウクライナ】避難者

NEWS SOURCE

サイゾーパブリシティ