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第1特集
同性愛をめぐる三大宗教の危険な構造【2】

仏教の僧侶は、女性と目を合わせるのもダメ! 三大宗教の性をめぐるタブー

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──三大宗教の同性愛に対する考え方を理解するためには、そもそも性愛をどうとらえているのか知る必要があるだろう。そこで、性に関する禁忌を宗教ごとにまとめてみた。

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(c) Irish College

●避妊禁止でエイズが蔓延!?
キリスト教

[始祖]イエス・キリスト
[聖典]旧約聖書、新約聖書
[信徒数]約22億人
[教派]カトリック(10.8億人)、プロテスタント(3.5億人)、東方正教会(2.2億人)、英国教会(0.8億人)など
[地域別の信徒割合]ヨーロッパ75%、アフリカ38%、アジア9%、オセアニア70%、北アメリカ48%、ラテンアメリカ97%

[性のタブー]男女の性は子どもを産むために神から与えられたもので、生殖の目的以外で乱用すべきではないという考え方を基本とするカトリックでは、原則的に同性愛も中絶も避妊も禁止。オナニーさえ悪徳である。また、カトリックの聖職者は独身でなければならず、女性は聖職者になれない。今のカトリック信者は少なからず中絶も避妊もしているが、バチカンの公式表明ではいずれも禁止。こうした性の禁忌が、信者が多いアフリカの一部でエイズ対策を遅らせているという。


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(c)Robert Slade

●イランで同性愛者が死刑に!
イスラム教

[始祖]ムハンマド
[聖典]コーラン、ハーディス、啓典
[信徒数]約16億人
[教派]スンナ派(9.5億人)、シーア派(1.8億人)など
[地域別の信徒割合]ヨーロッパ4%、アフリカ40%、アジア23%

[性のタブー]カトリックと同様、イスラム教でも生殖の目的以外の性行為は原則的に禁止。そのため、夫婦以外の男女や同性間の性行為はイスラム法で姦通罪に当たる。とはいえ、実際のイスラム社会では長らく同性愛に対して寛容だった。それが変わったのが2000年代以降。エジプトでは同性愛の取り締まりが強化され、イランでは同性愛者が死刑に。さらに、家族の名誉を守るために身内の同性愛者や婚前・婚外交渉をした女性を殺す習慣「名誉殺人」が残る地域もある。


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(c) becksldrt

●男色が許された日本の僧侶
仏教

[始祖]釈迦
[聖典]法句経、阿含経、法華経、般若経など
[信徒数]約3.8億人
[教派]上座部仏教(1.5億人)、大乗仏教(2.3億人)など
[地域別の信徒割合]アジア9.5%

[性のタブー]在家の信者が基本的に守るべき戒律に、不邪淫戒(淫らな性生活をしない)がある。また、出家者が僧団で守るべき不淫戒では本来、異性・同性との性交や結婚はもとより、女性と目を合わせることさえ禁じられ、破れば僧団を追放されてしまう。しかし、かつて日本の仏教界では男色が公然と行われていた。鎌倉時代に生まれた浄土真宗が僧侶の結婚を容認し、日本では僧侶の妻帯は当たり前になったが、タイなどの仏教国の僧侶は性の戒律に対して今でも厳格である。

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