サイゾーpremium  > 連載  > 彼女の耳の穴  > 【連載】今月の耳寄り人:土屋太鳳

──耳は口ほどにモノを言う。教えて、あなたの好きな音!

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(写真/三浦太輔 go relax E more)

Touching song

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エンヤ
『Watermark』
1988年に発売された2ndアルバム。世界的に大ヒットした「Orinoco Flow」や、本文中で本人が語る「Storms In Africa」も収録。「怖い曲もありますが美しいです」とのこと。


 小さい頃から、音楽が身近にありました。母が音大出身なので家にピアノがあって、クラシックの名曲を寝る前に弾いてくれていたんです。いまでもクラシックを聞くと落ち着くんですけど、たとえば、ラフマニノフのピアノ協奏曲の2番……3番だったかな? 私、曲名や名前を覚えるのが苦手なんです。映画を見ていて「この人の演技、いいなぁ」と思っても名前が覚えられなくて。だからたぶん2番だと思うんですけど、チャーチャーチャーってほうが好きです(笑)。

 エンヤさんも落ち着きます。物心ついた頃にラジオで聞いた時に「あ、懐かしいな」と思ったんですけど、どうやら母のおなかの中にいた時からよく聞いていたらしくて。エンヤさんは、いまだに大好きです。ロケバスに乗っていて、その日の撮影シーンをどうしようかなぁと悩んでいる時に"アフリカなんたらなんたら"【編集部註:「ストームス・イン・アフリカ」】って曲を聞くと、頭の中でぐるぐるしていたことが整理できるというか。

 エンヤさんの何が素晴らしいかって、特に歌声だと思うんです。彼女にしか歌えない独特な声を持っているから。私は自分の声が大嫌いでした。いまよりもガラガラの低い声で、大声を出したらすぐに枯れてしまって。自分の声を自分で聞くと、カサカサしていていやだなぁとずっと思っていたんですね。それに、舌が短かったので「タチツテト」や「ラリルレロ」がうまく言えなくて。だから、高校2年生の時に、舌を手術しました。ベロの裏側の筋を。それまでは、声がこもりがちだったんですけど、手術してからはよくなったし、「ラリルレロ」もしっかり言えるようになりました。それでも自分の声は、いまでもやっぱり好きじゃないんですけど。

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(写真/三浦太輔 go relax E more)
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