サイゾーpremium  > 特集2  > 女子中高生を魅了するニコ動「歌ってみた」人気の謎

――ニコ動系音楽=ボカロ、とおじさん世代は思いがちだが、現在のニコ動の主要ユーザー層である中高生の間では、ボカロだけでなく「歌ってみた動画」と呼ばれるジャンルから登場した「歌い手」と呼ばれる人々も人気を集めている。単なるカラオケ動画にも見える彼らの、どこにそんな魅力があるのか――?

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9月初頭には小林幸子が動画を投稿し、話題に。

 06年に誕生し、今では国内最大級の動画サイトに成長した「ニコニコ動画」。さまざまな新しい文化を生んできた「ニコ動」で、今一際伸びているジャンルがある。「歌ってみた」動画と、そこから生まれた「歌い手」たちだ。

「歌ってみた」という言葉の通り、このカテゴリーは主に人気のボーカロイド楽曲やアニメソングを素人が歌っている動画なのだが、楽曲人気に加えて「イケボ(イケメンボイス)」と呼ばれるアイドル的な男性歌い手の存在や、「うろ覚えで歌ってみた」「~~風に歌ってみた」など「突っ込みどころ」満載の動画が人気を博し、ニコ動全体のランキングでもこのジャンルの動画が常に上位を占めている。知名度のある歌い手になると自主制作のCDでも飛ぶように売れたり、ライブハウスを満員にしたりとメジャーアーティストに引けを取らない人気で、一般的には無名の歌い手でも動画再生が数十万、ツイッターのフォロワーも10万人以上なんてこともザラ。

 10年にはジャンル初期から活動する“歌い手”ピコが、11年には有名歌い手が集まって結成されたボーカルユニット√5(ルートファイブ)が、13年にはピコと同じく初期から活躍するGeroがそれぞれ鳴り物入りでメジャーデビューするなど、ニコ動の外で活動する者も次々現れている。こう並べられても知らない固有名ばかりかもしれないが、ネット上のアンチ勢からは「インターネットカラオケマン」と揶揄されながらも、その勢いは留まるところを知らない。

「歌い手さんは音楽に一生懸命なんです!」

 動画再生回数ランキング上位だったり、CDデビューした歌い手の大半は若い男性である。そしてそれを支えるファンは中高生の女の子たちが大半だ。動画を再生してみても「部活で頑張った記憶と重なる」「好きな人と一緒に帰れて幸せだったときの気分思い出した!」など、青春感あふれるコメントが流れていく。彼女たちは何に惹かれているのか? 当事者である現役の歌い手ファンの女子高生に話を聞いてみた。

 都内近郊在住の女子高生Aさんは同級生の影響でボカロを通じてニコ動にハマり、その過程で歌い手の存在を知ったという。今はGeroと伊東歌詞太郎がお気に入りだそう。「歌い手さんは音楽に一生懸命なところが好き!」という彼女。我々からすると、それこそ「インターネットカラオケマン」とまでは言わないが、「人の曲を歌っているだけなのでは……?」と疑問も浮かぶ。しかしAさんは「ブログやツイッターの投稿を見ていると、歌や音楽に一生懸命なのがわかる」と熱弁。一般的なミュージシャンよりも「素の自分」を晒す歌い手たちの姿に感情移入している様子だ。

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