サイゾーpremium  > 連載  > 小原真史の「写真時評 ~モンタージュ 過去×現在~」  > 写真時評~モンタージュ 現在×過去~【08】
連載
写真時評~モンタージュ 現在×過去~

宮崎学が撮る新世代の野生動物

+お気に入りに追加
1212_shashin1.jpg
「タヌキの土管マンション」  (c)宮崎学

 毎年秋になると冬眠を控えたクマが民家の近くに出没し、人間が襲われたというニュースをよく耳にする。宮崎学は野生動物が通りそうな場所に無人の赤外線ロボットカメラを設置し、その生態を観察してきた写真家だ。この方法で野生動物の姿をレンズに収めるには、まずけもの道を見つけ出す必要がある。宮崎は彼らが残したわずかな痕跡――有刺鉄線に引っかかった毛、地面に残された糞や足跡、草木の形態、食べカス、匂いなど――からその行動を想定し、警戒されることなくけもの道を通る野生動物の姿をカメラに収めている。そうしたけもの道はよほど注意しないと発見できないのだが、宮崎は狩人のように適切な場所にカメラを設置し、時に彼らをその前に誘導する。最先端の撮影機材と狩猟という太古からの知を融合させているかのように見える。たとえ自然が相手であっても、どのような写真が撮れるかは長年の経験と観察によってある程度は「想定内」なのだ。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2019年8月号

中韓エンタメ(禁)大全

中韓エンタメ(禁)大全

韓国人気モデル「ジェナ」日本初セクシー

韓国人気モデル「ジェナ」日本初セクシー
    • 【ジェナ】韓国の美モデル参上

インタビュー

連載

    • 【小倉優香】韓国の友達が多いんです。
    • 【日向カリーナ】ブラジル系モデルの古風な一面
    • 愛しさと、切なさと、【熊田曜子と】
    • スマホとSNS以降の【ネットの未来】
    • 【安藤寿康】人間は"教育"によって生かされている(前)
    • 高須基仁/【反社】との交際くらいで騒ぐな!
    • 己の殻を破る【ギャル】が祭に集う
    • 中国【ファッションアプリ】の裏事情
    • 【Lil Nas X】栄光と挫折と突然の告白
    • 町山智浩/【トム・オブ・フィンランド】ゲイ・カルチャーの革命家
    • 医師と大手メディアと【製薬会社】の利益相反
    • 小原真史の「写真時評」
    • 五所純子「ドラッグ・フェミニズム」
    • 笹 公人「念力事報」/闇営業物語
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ博物館」
    • 稲田豊史/『ホットギミック』"鈍い女"がモテる理由
    • LAのDJが懐古する【90年代のクラブシーン】
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 【都市計画】のスペシャリストがビールで街を盛り上げる!
    • 幽霊、殺されても咎人となるニート。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』