サイゾーpremium  > 特集  > Facebookはカルト宗教団体の温床に...

──世界各国どこからでも、あらゆる人間と"つながる"ことを可能にしたSNS。これらのサービスに、一部の宗教団体は注目しているようだ。では、「SNS時代の布教活動」とは、いかなるものなのだろうか? 宗教学者、ジャーナリスト、情報環境研究者、そして宗教家らの論から考察してみたい。

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松下氏が編集長を務める『彼岸寺』と、ネット参拝ができるサイバー神社。

テレビやラジオの普及により、世界各国には、特定の宗教団体による専門のチャンネルが多数存在している。そして現在、メディアの主流がインターネットに分散しつつある中、世界各国の宗教団体はITを布教戦略のひとつとして取り入れているようだ。韓国で最大規模の教会であるヨイド純福音教会では、日本語版ウェブサイトで毎週の礼拝の様子を日本語吹き替えつきで配信。カトリックの総本山・バチカンでさえ、FacebookなどのSNSと連動し、友人にメールでグリーティングカードを送付できるサイト「Pope2you」を開設、YouTube公式チャンネルやiPhoneアプリを通して法王の演説を世界中で聴くことができる。

 それでは、日本の宗教界はどうだろうか? 公式サイトを持つのはいうまでもなく、一時は、ネット上だけで神社にお参りできる「ネット参拝」を掲げる神社が増えた。そのため、06年には神社本庁は「ネット参拝は参拝ではない」と、自粛を求める通達を出したほどだ。法政大学非常勤講師で宗教とITの関係にも詳しい田村貴紀氏に話を聞いてみよう。

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