サイゾーpremium  > 特集2  > 『特命係長』『33分探偵』の監督が語る─...

──今クールにおける23時以降の深夜ドラマを見てみると、キャストも脚本もメジャーな作品が並んでいる。しかし、そもそも深夜は、実験的な枠だった。そこで、『特命係長 只野仁』の監督・植田尚氏と、『33分探偵』の監督を務めた福田雄一氏に、現在のドラマ業界の裏側を聞いた。

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写真左が福田雄一監督、右が植田尚監督。「それぞれが思う、最高のドラマとは?」という質問に、カンペで答えてくれました!(撮影/田中まこと)

──お2人は深夜ドラマにおいて、堂本剛主演のコメディ作品として知られる『33分探偵』や、AV女優たちをバンバン起用したお色気シーンで話題になった『特命係長 只野仁』(以下、『只野』)というチャレンジ作品をヒットに導かれています。深夜枠だからこそ、できた部分もあったのでしょうか?

福田雄一(以下、) 『只野』が始まった03年頃って、各局深夜の下ネタが過激になりすぎたせいで、「テレビで裸はNO!」という、自主規制が始まった時期だった気がします。それなのに、思いっきりオッパイが映ってて、僕にとってはショッキングな作品だったんですよね。

植田尚(以下、) 『只野』の1stシーズンは僕も視聴者だったんで驚きました。僕は2ndシーズンから監督をやったんで詳しい事情まではわからないですが、実際は、2ndの時点で規制はかなり厳しくなってたんですよ。只野のSEXシーンは騎乗位が多かったんですが、バストトップを撮るにしても、女優さんが上下に動いた時に一瞬映るかどうか......程度にするとか。1stシーズンが成功して、ちょっとメジャー感が出ちゃったんですよね。あの時間帯【編註:金曜日の23:15〜24:10】にしては視聴率も良かったので、2ndでは女性ターゲットのスポンサーも入ってきてしまって。

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