サイゾーpremium  > 特集2  > "奇妙な法学者"白田秀彰が吼える! 「な...

──専門である知的財産権法を中心に、ネットに関して活発な発言と積極的なコミットを続ける、法学者の白田秀彰氏。論じるだけでなく、自身も公式チャンネル「茶会ちゃんねる」にて討論動画等を公開している氏は、ニコ動のどこに魅力を感じているのか?

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白田氏の著書『インターネットの法と慣習』

 私、NHK-BS2でやっていた『ザ☆ネットスター!』(2008~10年)という番組に出演していたんです。批評家の東浩紀さんや声優の柚木涼香さん、金田朋子さんなどが出演して、ネットで起きているおもしろい現象を取り扱う番組でした。そこで思ったのは、テレビっていうのは尺が本当に短くて、発言の要所だけがまとめて使われてしまうということ。そこにフラストレーションが溜まったので、「じゃあ自分で録画すればよくね?」と思い、昔からやっていた勉強会「ロージナ茶会」のメンバーで動画を撮り始め、うp【※1】したのがそもそもニコ動で活動を始めたきっかけです。

 それまでもけっこうニコ動は好きで観ていたんです。最初はやっぱり初音ミク。自分でも昔多重録音とかやってたので、ミクを取り巻くP【※2】たちのアツい魂に、もうwktk【※3】ですよ! あと外せないのがMikuMikuDance。実用に堪え得る素人の作ったモーション系のプログラムが現れて、さらにほかのユーザーがモデルを追加したり、物理演算効果を加えたりしている。もう、日本人のムダにかける情熱みたいなものが見事に表れていて、感動しました。そんな感動を自分のサイトに書いたのがきっかけで、前述の『ザ☆ネットスター!』出演につながったんですが、いざ出演してみたらフラストレーションを感じ、今度は動画をうpする側に回ったというのがニコ動と私の関係です。

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